亀城公園(土浦城跡)

亀城公園(土浦城跡)

常陸国(ひたちのくに=茨城県)では水戸藩に次いで大きな領地を有した土浦藩の藩庁が置かれたのが、土浦城。土浦市街にある土浦城跡の本丸と二の丸南側部分は亀城公園(きじょうこうえん)として整備されています。茨城県で唯一、江戸時代の建物(鼓櫓門)が残る城で、「続日本100名城」にも選定されています。

太鼓櫓門が現存し、東西2ヶ所の櫓が復元されている

亀城公園(土浦城跡)
本丸を取り囲む内堀は現存
亀城公園(土浦城跡)
藩政時代の鼓櫓門が現存

永享年間(1429年~1441年)に若泉(今泉)三郎が築城したのが始まりで、戦国時代には小田氏治(おだうじはる)の居城となります。
徳川家康の江戸入封以降は、結城秀康(徳川家康の次男で結城氏に養子入り)の居城となり、その後松平氏、土屋氏、西尾氏、朽木氏、松平氏などを経て、貞享4年(1687年)、土屋政直が入城し、明治維新を迎えるまで土屋氏11代の居城となっています。

近世の城郭は、二重の堀で守られた平城。
水害の際には周辺まで水が押し寄せましたが、その際に水に浮かぶ亀の甲羅のようだったので、亀城と呼ばれるようになったのだとか。
天守は建てられることがなく、東西の櫓が天守の代用をしていました。
太鼓櫓門が現存し、東西2ヶ所の櫓が復元されています。
西櫓は昭和24年、キティ台風の被害を受け、倒壊の恐れがあったため解体されましたが、往時の部材を用いて平成4年に復元。
さらに平成10年、東櫓が土浦市立博物館の付属展示館として復元されています。

園内には土浦藩の藩主であった土屋氏が氏神を祀る土屋神社(明治31年に本丸跡に遷座)、聖徳太子堂、ミニ動物園、芝生広場などがあり、子供の遊び場としても貴重なスポットになっています。

亀城公園(土浦城跡)
名称 亀城公園(土浦城跡)/きじょうこうえん(つりうらじょうせき)
所在地 茨城県土浦市中央1-13
関連HP 土浦市公式ホームページ
電車・バスで JR土浦駅から徒歩15分
ドライブで 常磐自動車道土浦北ICから約5km、桜土浦ICから約6km
駐車場 市立博物館第2駐車場を利用
問い合わせ 土浦市公園街路課 TEL:029-826-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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