石川県加賀市山中温泉にある、山中漆器の歴史を紹介し、現代の名工・川北良造(重要無形文化財保持者)の作品を展示する施設で、販売コーナーでは、山中漆器の名品の販売も行なっています。ろくろ挽きの実演コーナーもあり、伝統の技を間近で見学することも可能。
山中漆器の名品を鑑賞し、産地価格で購入
生産額日本一の漆器産地、山中温泉。
天正年間(1573~1592年)に山中温泉の上流に「轆轤挽き物」(ろくろひきもの)が伝わったのがルーツで、温泉客を相手に木地挽きから山中漆器へと発展してきました。
山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)では、山中漆器の歴史を語る名品から現代の名工まで伝統工芸品を広く展示するほか、山中漆器を産地価格で購入できるのも大きな魅力。
隣接する山中漆器産業技術センターでは木地挽物の工房見学と体験(要予約)が可能。
ちなみに石川県内の漆器三大産地は、「塗りの輪島」、「蒔絵の金沢」、「木地の山中」で、山中塗は木地師(きじし)による挽物(ひきもの)、木目模様を生かし、自然な風合いを表現する漆器が特徴です。
木が育つ方向に器の形を取る縦木取り(たてきどり)なので、乾燥による歪みが出にくい堅牢な漆器が生まれるのです。
木地師として初めて人間国宝に認定されたのが(木工芸の人間国宝としては5番目)、川北良造(かわぎたりょうぞう)で、堅実な技法を駆使して現代感覚にあふれる清新な優品を発表しています。
山中うるし座(山中漆器伝統産業会館) | |
名称 | 山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)/やまなかうるしざ(やまなかしっきでんとうさんぎょうかいかん) |
所在地 | 石川県加賀市山中温泉塚谷町イ-268-2 |
関連HP | 加賀市観光交流機構公式ホームページ |
電車・バスで | JR大聖寺駅から加賀温泉バス山中温泉行きで24分、桂木町下車、徒歩5分。または山中バスターミナルからやまなか「いい花お散歩号」で2分、山中漆器伝統産業会館下車、すぐ |
ドライブで | 北陸自動車道加賀ICから約11km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 山中うるし座(山中漆器伝統産業会館) TEL:0761-78-0305 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag