能登半島東海岸、石川県珠洲市随一の景勝地で周囲450m、高さ30mの見附島(見付島)。沖合200mにある断崖絶壁に囲まれた無人島です。島の上にはクロマツ、ナラ、クリ、ツバキなどが自生、ウミウの生息地ともなっています。軍艦島との呼び名もありますが、能登半島地震で半分が失われています。
軍艦島とも呼ばれる島は珪藻泥岩でできている!
飯田湾の海岸から150mほど離れた場所に全長162.5m、最高所の標高28.3mという巨大な岩の島は、新第三紀中新世後期の泥岩・珪藻泥岩(飯塚珪藻泥岩層)が浸食を受けて残されたもの(令和6年元日の能登半島地震で島の半分が失われ、形状も変わっています/長さなどは旧データ)。
白く見えるのは珪藻土(珪藻泥岩)だから。
しかも北緯37度以北の地に照葉樹林が茂っている点にも注目です。
江戸時代中期の『能登名跡志』(太田道兼)にも「風景たぐひなき地なり」と記されています。
海岸から島に向かって、石積みの道が造られており、干潮時には歩いて島に渡ることも可能。
海岸一帯は見附島公園として整備されており、遊歩道や、鳴らすと結ばれるという「縁結びの鐘」も設置されています。ここから恋路海岸までの3.5kmが「えんむすびーち」と呼ばれる海岸です。
空海伝承の島
その昔、空海(弘法大師)が唐から授かった密教伝来の三杵(3種の金剛杵)を捜し求めて、佐渡の方から能登半島沖を通りかかりました。
すると波の音に混じって法華経の読誦の声が聞こえます。
島を頼りに上陸して探すと三杵の一つが輝いていて御経を唱えていたとか。
三杵を見つけることができた島という意味で見附島と名が付いたと伝えられ、島を望む海岸には伝説の伝わる見附の社もあります。
しかし、これはあくまで創作的な伝説で、空海がこの地を訪れたという史実はありません(佐渡が京の鬼門の方角に当たるので、空海が佐渡に蓮華峰寺を開いたという伝承があります)。
すると波の音に混じって法華経の読誦の声が聞こえます。
島を頼りに上陸して探すと三杵の一つが輝いていて御経を唱えていたとか。
三杵を見つけることができた島という意味で見附島と名が付いたと伝えられ、島を望む海岸には伝説の伝わる見附の社もあります。
しかし、これはあくまで創作的な伝説で、空海がこの地を訪れたという史実はありません(佐渡が京の鬼門の方角に当たるので、空海が佐渡に蓮華峰寺を開いたという伝承があります)。
見附島 | |
名称 | 見附島/みつけじま |
所在地 | 石川県珠洲市宝立町鵜飼 |
関連HP | 珠洲市公式ホームページ |
電車・バスで | 金沢駅東口から珠洲・宇出津特急線で南鵜飼下車、徒歩8分 |
ドライブで | のと里山海道のと里山空港ICから約34km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | 珠洲市観光交流課 TEL:0768-82-7776 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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