成巽閣

1863(文久3)年、加賀藩13代藩主・前田斉泰(まえだなりやす)が母・眞龍院(12代斉広夫人・隆子)のために造営した巽御殿(たつみごてん=隠居所)が成巽閣(せいそんかく)で、国の重要文化財。もともとは金沢城より巽(たつみ=東南)の方向にあることから巽御殿と呼ばれましたが、明治7年に現在の「成巽閣」に改名されています。

見ごたえのある優美な造りの御殿

兼六園の内部に御殿があるのは、縁側を下りてお庭である兼六園を楽しめるという心憎い配慮から。
一つの建物に書院様式と数奇屋風書院造りが組み込まれ、加賀百万石の格式と女性が暮らすために造られた繊細さが感じられます。

書院様式の1階は「謁見の間」や御寝所「亀の間」、御居間「蝶の間」などがあり、数奇屋風書院造りの2階に鮮やかな群青色(ぐんじょういろ=瑠璃などの鉱物を使って発色)を用いた「群青の間」などがあります。

館内では前田家伝来の衣裳や雛人形、御所人形などを企画展や特別展で展示しています。
国の定名勝「飛鶴庭」、茶室「清香軒」、「清香書院」は期間限定で公開されています。

成巽閣
名称 成巽閣/せいそんかく
所在地 石川県金沢市兼六町1-2
関連HP 成巽閣公式ホームページ
電車・バスで JR金沢駅から北鉄バス橋場町経由小立野方面行きで12分、兼六園下下車すぐ
ドライブで 北陸自動車道金沢西ICから約7km
駐車場 7台/無料、県営兼六駐車場(554台/有料)など利用
問い合わせ 成巽閣 TEL:076-221-0580/FAX:076-221-0593
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

兼六園

2017年2月14日

 

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