石川県金沢市湯涌温泉(ゆわくおんせん)、浅野川支流の湯ノ川を堰き止めた人造湖が、玉泉湖(ぎょくせんこ)。湖岸に遊歩道が整備され、一周15分ほどで周回できます。湯涌温泉の総湯「白鷺の湯」から徒歩5分ほどで到達できるので(ただし上り道)、湯上がりの散策にも絶好です。
湖畔には昔ながらの工法で復元された氷室も
もともと玉泉湖は、湯涌温泉に豪華な白雲楼ホテル(平成11年廃業、平成18年解体)を昭和7年に開業した桜井兵五郎(さくらいひょうごろう)が昭和10年代に築いた農業用の溜池と伝えられます。
玉泉湖の奥には江戸時代、加賀藩が徳川将軍家に献上する雪氷を夏場まで保存した氷室(ひむろ)を復元した小屋があります。
間口3m、奥行き4m、深さ2.5mで、昔ながらの工法で復元されています。
旧暦6月1日(西暦だと7月上旬頃)に行なわれた『氷室の節句』では、冬の雪水で作った折餅(へぎもち)、氷餅(こおりもち)などを祝って食べるという風習があったので、この節句に間に合わせるように、江戸へと雪氷を運んだのです。
玉泉湖畔の氷室では、毎年6月30日には『氷室開き』も行なわれています(氷室の仕込みは1月)。
金沢周辺では、7月1日に氷室饅頭(ひむろまんじゅう)が店頭に並びますが、これは『氷室の節句』の名残りです。
玉泉湖 | |
名称 | 玉泉湖/ぎょくせんこ |
所在地 | 石川県金沢市湯涌町 |
電車・バスで | JR金沢駅から北鉄バス湯涌温泉行きで50分、湯涌温泉下車、徒歩5分 |
ドライブで | 北陸自動車道金沢東IC・金沢西ICから約19km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 湯涌温泉観光協会 TEL:076-235-1040 |
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