深田久弥の「日本百名山」の一座、八幡平(はちまんたい)山頂部にある八幡沼は標高1560m、長径570m、最大幅190m、深さ22.4mで、八幡平湖沼群の中でもっとも大きく、もっとも深い沼。6000年前に起こった水蒸気爆発で誕生した火口湖のひとつです。
八幡平湖沼群の中で最大の沼
西に八幡平山頂(1613.3m)、東にアオモリトドマツ(オオシラビソ)茂る源太森(げんたもり/1595m)があり、周囲をなだらかな丘陵(森)に囲まれています。
八幡沼は天候により沼の色が変化することでも知られ、沼の周囲には、湿原を経て沼を一周できる木道が整備されています。
また八幡平頂上駐車場から沼の南に位置する見返峠(みかえりとうげ)を越え、八幡沼を経て源太森、黒谷地湿原へと続くハイキングコースも用意されているので、時間が許せばぜひトレッキングを。
一帯はアオモリトドマツ(オオシラビソ)の原生林で、八幡平ほど見事な樹海を形成する場所は稀(まれ)。
沼の北側には避難小屋「陵雲荘」(りょううんそう)もあるので天候急変の際には逃げ込むことが可能。
ちなみに八幡沼という名前は、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が志波城(しわじょう/現・盛岡市)築城後、岩手山を拠点とする大武丸(大猛丸)攻撃の際に、源太森を物見台にして、八幡沼のほとりに全軍を集め、8本の旗を立てて八幡大菩薩を勧請し、戦勝を祈願したことに由来するという伝承が残されています。
八幡平という名もこの八幡沼伝承がルーツ。
取材班おすすめ! 八幡平のリゾートホテル
八幡平に泊まるなら、雄大な自然を活かしたリゾートホテルがおすすめ。
八幡平マウンテンホテル(旧・八幡平リゾートホテル)、少し足を伸ばしたホテル安比グランド(本館&タワー館)なら冬のスキーリゾートとしても活用できます。
逆に言えば、夏場はまだまだ比較的オフシーズン的な扱いで、他のリゾート地よりもエコノミーに滞在できます。
「夏はスキー場、冬は海水浴場へ」というのが取材班おすすめのセオリーにもバッチリと当てはまります。
八幡平マウンテンホテル(旧・八幡平リゾートホテル)
2017年9月5日「八幡平マウンテンホテル」に改称し、リニューアルオープン。
以前はJR系のリゾートホテルでしたが、施設のゆったりとした造りは昔のまま。
夏場なら奮発して和洋室に泊まっても、意外にエコノミーなので、ファミリーなら和洋室などの利用もおすすめです。
ホテル安比グランド(本館&タワー館)
東八幡平エリアから少し足を伸ばして安比へ。
スキーで有名な安比ですが、その基地となるホテル安比グランド(本館&タワー館)は、本格派のリゾートホテルで、和・洋・中・焼肉・バイキングとバリエーションをそろえた5つのレストランが自慢。
まさに滞在型のリゾートで、夏休みなら本館のメゾネットに泊まっても案外エコノミーで驚きます。
八幡平八幡沼 | |
名称 | 八幡平八幡沼/はちまんたいはちまんぬま |
所在地 | 岩手県八幡平市八幡平 |
関連HP | 八幡平市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR盛岡駅前から岩手県北バス八幡平頂上行きで2時間、終点下車、徒歩20分 |
ドライブで | 東北自動車道松尾八幡平ICから約28km |
駐車場 | 八幡平頂上第二駐車場(無料)を利用 |
問い合わせ | 八幡平市観光協会 TEL:0195-78-3500/FAX:0195-78-3838 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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