龍泉新洞科学館

龍泉新洞科学館

岩手県下閉伊郡岩泉町、龍泉新洞は龍泉洞と川を挟んだ対岸で、昭和42年、県道拡幅工事に発見された鍾乳洞。発達した鍾乳石、水流の痕跡の残存など貴重な状態で発見されたことから、龍泉新洞科学館として公開保存され、見学が可能。洞窟そのままを科学館とした、世界で初めての自然洞穴科学館です。内部は撮影禁止。

世界初の自然洞穴科学館で、展示物も豊富

昭和42年11月16日、岩手県道7号(久慈岩泉線)の拡幅工事の際に洞口 (現在の観光出口)が発見され、翌年、岩泉高校によって基調調査が行なわれ、縄文時代早期の土器が発見された鍾乳洞。
さらに昭和43年には日本洞穴学研究所 と愛媛大学探検部 による測量調査も行われ、総延長150m( 水平距離) という全長も確認されています(現在確認されている全長は400m)。

かつて龍泉洞とひと続きだった可能性が大で、龍泉洞の亀岩付近から龍泉新洞の泉まで水路が通じており、色の付いた水を流して、50分ほどで流れることも判明しています。

入洞料は、龍泉洞と共通のため、龍泉洞で購入したチケットを龍泉新洞科学館の窓口で提示すればOKです。
洞内では、将来石柱となりえる石の状態を計測するなど、鍾乳洞の発達のスピードなども調査しています。
石筍(せきじゅん=たけのこ状の岩石)なども見学できますが、鍾乳石に富む洞穴の奥は研究洞として立入禁止に。

洞内からは土器や石器、縄文人の生活の痕跡が、多数見つかっています。

ちなみに、岩手県道7号(久慈岩泉線)の沿道には日本三大鍾乳洞に数えられる龍泉洞のほか、日本最大の鍾乳洞である安家洞(あっかどう)があり、鍾乳洞街道となっています。

龍泉新洞科学館
名称 龍泉新洞科学館/りゅうせんしんどうかがくかん
所在地 岩手県下閉伊郡岩泉町神成1-1
関連HP 龍泉洞公式ホームページ
電車・バスで JR盛岡駅からJRバス・岩手県交通バス龍泉洞行き(早坂高原線)で2時間22分、終点下車。または、JR岩泉駅からJRバス小本行きで15分、龍泉洞前下車、すぐ
ドライブで 東北自動車道盛岡ICから約88km
駐車場 新洞科学館前駐車場(20台/無料)、第1駐車場(87台/無料)、第2駐車場(47台/無料)、第3駐車場(295台/無料)
問い合わせ 龍泉洞 TEL:0194-22-2566/FAX:0194-22-5005
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
龍泉洞

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