香川県三豊市、瀬戸内海に突き出した荘内半島にある標高352.2mの溶岩台地の頂が紫雲出山(しうでやま)。浦島太郎が開けた玉手箱の煙が、たなびいた場所という伝説が残され、山名の由来とも。山頂部の園地には、500本のソメイヨシノが咲き、桜の名所としても有名。6月下旬~7月中旬にはアジサイも開花します。
瀬戸内海に突き出した荘内半島にある絶景の地
山頂まで車道が通じ、山頂の第1駐車場から徒歩7分で紫雲出山山頂展望台(第1駐車場横にも第2展望台があり、眼前に粟島を眺める絶景を得られます)。
途中にアジサイ、桜、水仙、ツツジが植栽、初夏にはアジサイロードとなるのです。
紫雲出山山頂展望台からは、かつては水軍が活躍した塩飽諸島(しわくしょとう)が浮かぶ瀬戸内海を眼下に一望、燧灘(ひうちなだ=香川県の荘内半島と愛媛県高縄半島の間を占める海域)から伊予の山並みまで眺望する大パノラマが広がります。
晴れた日には、瀬戸内海を隔てた対岸、中国地方まで視認できます。
山上には弥生時代の高地性集落遺跡の紫雲出山遺跡(しうでやまいせき/弥生時代中期~後期初頭の遺跡で国の史跡)もあり、「紫雲出山遺跡館」には、竪穴式住居、高床倉庫などが復元されているほか、海を眺める絶景のカウンター席がある喫茶コーナーも併設。
紫雲出山周辺の荘内半島はもともとは塩飽諸島と同じ島だったと推測され、現在の船越、大浜の部分に砂が堆積して陸続きに。
船越という地名もかつては船が通行できたことを物語っているのです。
桜の開花は平野部より1週間程度開花が遅く、例年3月下旬~4月中旬に見頃に。
桜の開花期にはマイカーの乗り入れは禁止となり(二輪車・原付・自転車の乗り入れも禁止)、シャトルバスのみの運行となっています。
荘内自然休養村センター~紫雲出山~箱峠(4.7km・所要2時間30分)は、四国のみち「紫雲出山ロマンのみち」として整備、ハイキングにも絶好です。
紫雲出山は、平成22年公開の映画『きな子~見習い警察犬の物語~』(監督・小林義則、主演・夏帆)のロケ地にもなっています。
紫雲出山 | |
名称 | 紫雲出山/しうでやま |
所在地 | 香川県三豊市三豊市詫間町大浜 |
関連HP | 三豊市公式ホームページ |
電車・バスで | JR詫間駅から町営バス詫間線で25分、大浜乗り換え荘内線で21分、紫雲出山登山口下車、山頂まで徒歩1時間 |
ドライブで | 高松自動車道さぬき豊中ICから約23km |
駐車場 | 70台/無料(桜シーズン期間中は利用不可。大浜漁港に駐車しシャトルバスを利用) |
問い合わせ | 三豊市観光交流局 TEL:0875-56-5880 |
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