株数日本一を誇る下田公園の『下田あじさい祭』(静岡県下田市)を筆頭に、旅の目的で選ぶ関東周辺のあじさい名所。古都・鎌倉で咲く牧野富太郎博士の愛したあじさい、都心の大名庭園、富士山(富士塚)、日本100名城、スイッチバックする電車など、TOPに合わせて目的地を絞ることができます。
15万株300万輪 株数日本一|下田公園(静岡県下田市)
あじさい名所:下田公園
イベント名・期間: 『下田あじさい祭』/2024年6月1日〜6月30日
所在地:静岡県下田市3丁目
総株数:15万株300万輪
内容:下田港と下田市街を一望できる下田公園は、東京ドーム5.5個分相当の広さに15万株300万輪のあじさいが咲く、日本屈指のあじさい名所。
豊臣秀吉の小田原攻めに備えた北条氏の城跡で北条水軍の拠点が、今ではあじさいの名所に変身しています。
「下田公園は入口から上り坂が連続。がんばって群生地まで歩けば、素晴らしい景色が待っているので、ぜひ歩いていただきたい」(下田市観光協会)。
下田市では毎年6月1日〜6月30日、『下田きんめ祭り』も開催、休暇村南伊豆、下田プリンスホテルなどに宿泊しての観賞がおすすめです。
スイッチバックする電車から観賞|箱根あじさい電車(神奈川県箱根町)
あじさい名所:箱根あじさい電車(小田急箱根)
見頃の期間: 6月中旬〜7月上旬/ライトアップ期間=2024年6月14日(金)〜6月30日(日)18:30〜22:00
所在地:神奈川県箱根町
総株数:1万株以上
内容:アジサイが見頃を迎える6月中旬〜7月上旬は、車窓に触れるほどにアジサイが咲き誇るため、「箱根あじさい電車」の愛称が付いています。
出山信号所、大平台、上大平台信号所では、アジサイ咲くなか、進行方向を変えるスイッチバックもあるので(運転手と車掌が交代)、注目を。
2024年6月15日(土)〜6月30日(日)には座席してのあじさい電車「夜のあじさい号」も運転。
「あじさいのライトアップ」の実施場所は、箱根湯本駅付近、大平台駅付近、旧温泉幼稚園付近(宮ノ下駅〜小涌谷駅間)、小涌谷駅付近、車川(小涌谷駅〜彫刻の森駅間)、彫刻の森美術館付近。
日本100名城とあじさいのコラボ|小田原城(神奈川県小田原市)
あじさい名所:小田原城址公園
イベント名・期間: 『小田原城あじさい花菖蒲まつり』/2024年6月1日(土)~6月16日(日)
所在地:神奈川県小田原市城内6-1
総株数:2500株
内容:株数はさほどではありませんが、1万株の花菖蒲も開花し、復元整備が進む小田原城とともに楽しむことができます。
例年の見頃は花菖蒲が5月下旬~6月中旬、アジサイが6月上旬~7月上旬です。
海に囲まれた八景島に花園が!|横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県横浜市)
あじさい名所:横浜・八景島シーパラダイス
イベント名・期間: 『第24回八景島あじさい祭』/2024年 6月1日(土)~6月23日(日)
所在地:神奈川県横浜市金沢区八景島
総株数:2万株
内容:オリジナルの八景ブルーのほか、ガクアジサイ、セイヨウアジサイなどが開花。
西浜シーサイドガーデンをスタート地点に「八景ブルーの庭」など八景島の園路8ヶ所の色とりどりのあじさいをめぐる『あじさい八景めぐり』も実施。
古都・鎌倉で明月院ブルーを観賞|明月院(神奈川県県鎌倉市)
あじさい名所:明月院
見頃の期間: 6月上旬~下旬/7月の早めに剪定されるので、6月に鑑賞を
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内189
総株数:2500株
内容:「あじさい寺」と呼ばれる鎌倉の名刹・明月院。
「明月院ブルー」と呼ばれる青いアジサイは、「日本の植物学の父」・牧野富太郎博士(令和5年放送、NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデル)が命名し、愛したヒメアジサイです。
牧野富太郎博士の愛したヒメアジサイは、明月院のほか、関東では牧野記念庭園(東京都練馬区)でも観賞できます。
大名庭園でアジサイを観賞|六義園(東京都文京区)
あじさい名所:六義園(りくぎえん)
イベント名・期間: 『初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~』/2024年5月3日(金・祝)~6月23日(日)
所在地:東京都文京区本駒込6-16-3
総株数:15種1000株
内容:六義園は5代将軍・徳川綱吉の信頼を得て側用人(そばようにん)となった柳沢吉保(やなぎさわよしやす)の別荘として、1695(元禄8)年に造園された大名庭園。
現存する大名庭園としては屈指の規模と内容を誇っています。
あじさいの株数は1000株ほどですが、江戸時代初期を代表する池泉回遊式庭園とあわせ、大名気分で観賞することができます。
あじさい咲く都心の富士山に登拝も可能!|白山神社・白山公園(東京都文京区)
あじさい名所:白山神社・白山公園
イベント名・期間: 『第40回文京あじさいまつり』/2024年6月8日(土)~6月16日(日)
所在地:東京都文京区白山5-31-26
総株数:3000株
内容:神仏習合の平安時代に天暦年間(947年~957年)に加賀から分霊を勧請して開かれたという白山信仰を今に伝える古社、白山神社。
旧社地(現在の小石川植物園)が徳川綱吉の屋敷地となったため、明暦元年(1655年)現社地に遷座しています。
境内にあるあじさいが咲き誇る白山富士(富士塚)にも期間中の9:00〜17:00の間は登拝が可能。
南房総の高原に和種あじさいが咲き誇る|麻綿原高原(千葉県大多喜町)
あじさい名所:麻綿原高原(麻綿原天拝園)
見頃の期間: 6月下旬~7月中旬
所在地:千葉県夷隅郡大多喜町筒森
総株数:2万株
内容:アジサイは、「麻綿原天拝園」と名付けられた日蓮宗の古刹・妙法生寺境内が中心で、昭和26年、箕輪日受師が廃寺を再興しアジサイを植えたことに始まります。
品種は和種で、標高340mの高原にあるため、開花時期も少し遅いのが特徴。
2023年の台風13号の大雨の影響で、町道会所麻綿原線、町道老津線は通行止めになっており、迂回路の林道奥谷線(内浦山県民の森の管理道路)は道が狭いので走行には注意が必要です。
SNS映えすると近年話題に|雨引観音(茨城県桜川市)
あじさい名所:雨引観音
イベント名・期間: 『あじさい祭』/毎年6月10日〜7月20日
所在地:茨城県桜川市本木1
総株数:100種類5000株
内容:意外に知られていませんが、インスタ映えすると近年注目度UPのあじさいスポットが雨引観音。
境内には、野生品種のヤマアジサイ、コアアジサイ、タマアジサイ、ツルアジサイ、ノリウツギの5種が自生するほか、明月院ブルーでおなじみの牧野博士の愛したヒメアジサイ、オリジナルの雨引の聖も植栽されています。
あじさいが境内を埋め尽くし見応えも十分ですが、いろいろな仕掛けもあってそれがSNSで話題に。
例年の見頃は6月上旬~7月中旬です。
参道沿いにあじさいが開花|太平山神社(栃木県栃木市)
あじさい名所:太平山神社(太平山県立自然公園あじさい坂)
イベント名・期間:『とちぎあじさいまつり』 /2024年6月14日(金)~6月30日(日)
所在地:栃木県栃木市平井町
総株数:2500株
内容:太平山で産出した石を野面積み(のづらづみ)で積んだ石段沿いにあじさいが開花。
あじさい坂にはニホンアマガエルも生息し、「ゲッゲッゲッゲッ」、「クワックワックワッ」という賑やかな鳴き声は「太平山あじさい坂の雨蛙」として環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選定されています。
茶店で販売の「太平だんご」もぜひ味わいたい名物です。
【関東周辺】目的で選ぶ、あじさい名所 厳選10ヶ所|2024 | |
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