烏島展望所

烏島展望所

桜島が大隅半島と陸続きとなった大正3年の大噴火では、1ヶ月にわたり30億tもの溶岩が流出。桜島の沖合500mにあった烏島(からすじま)は桜島東部の引ノ平から流出した溶岩流にのみ込まれ桜島と陸続きとなりました。烏島は1475(文明7)年の噴火で誕生した高さ20m、周囲500mの小島でカラスが多数生息するのが名の由来。

爆発で溶岩流にのみ込まれた烏島が展望台に

烏島展望所
夏山と溶岩(らば)の色とはわかれけり(藤後左右)

元々は沖合500mにあった島だったという溶岩流の高台には桜島の山並みと錦江湾を一望する烏島展望所が整備されています。
一帯は荒涼たる大正溶岩流の岩海で、爆発の恐ろしさを体感することができます。
爆発から時を経て現在はクロマツの林が広がり(鹿児島大学演習林)、溶岩台地が、富士山麓の青木ケ原樹海のように森林化していく過程を見学することができます。

溶岩なぎさ公園と烏島展望所を結ぶ、全長3㎞の溶岩なぎさ遊歩道もあるので、時間があれば大正溶岩原に設けられた遊歩道を歩くこともおすすめ。

桜島・錦江湾ジオパークのジオサイトになっています。

烏島
大日本帝國陸地測量部の地図(測量1902年)/国土交通省
烏島展望所
名称烏島展望所/からすじまてんぼうしょ
Karasujima Observatory
所在地鹿児島県鹿児島市桜島赤水町
関連HP鹿児島観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで桜島港から徒歩25分
ドライブで桜島港から約1km
駐車場50台/無料
問い合わせ鹿児島市観光振興課 TEL:099-216-1327/FAX:099-216-1320
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
溶岩なぎさ遊歩道

溶岩なぎさ遊歩道

桜島ビジターセンターのある袴腰地区と烏島展望所を結ぶ全長3kmの遊歩道。大正溶岩流の岩海を歩きますが道はよく整備され歩きやすいのでぜひチャレンジを。要所には木造のデッキも配され桜島の山並みはもちろん、対岸の鹿児島市街などを美しく眺望できます

有村溶岩展望所

有村溶岩展望所

桜島の南側、国道224号沿い、有村崎(旧東桜島村有村)の付け根にある展望台。大正3年の大爆発で流出した大正溶岩流で誕生した小高い丘に位置し、360度のワイドなパノラマが期待できます。展望台の周囲には全長1kmの溶岩遊歩道も整備され、錦江湾や

黒神埋没鳥居

黒神埋没鳥居

桜島の東岸にある腹五社神社(黒神神社)の鳥居が黒神埋没鳥居。大正3年1月12日に始まった桜島の大爆発で、それまでは完全な島だった桜島は大隅半島が陸続きとなりましたが、その爆発で腹五社神社参道の鳥居は軽石や火山灰によって笠木部分を残して埋没。

湯之平展望所

桜島岳の4合目(標高373.8m)に位置し、南岳の噴火口に最も近い位置にある展望台が湯之平展望所。桜島では、立ち入ることができる最高所がこの湯之平展望所です。桜の花びらをイメージしたという展望施設が建っており、2階部分は、噴火の歴史など桜島

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