鹿児島県肝属郡肝付町(旧内之浦町)にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設。科学観測用衛星の打ち上げと追跡・管制を行なっています。赤道に近いほど、地球の自転速度は早くなりますが(赤道マッハ1.4、東京マッハ1.1)、南九州で東側が開けた旧内之浦町は、ロケットの打ち上げには最適な地というわけなのです。
宇宙への夢が広がるロケット発射基地には「宇宙科学資料館」も
内之浦宇宙空間観測所は、東京大学生産技術研究所の付属施設として昭和38年に設置された鹿児島宇宙空間観測所が前身。
昭和39年、東京大学宇宙航空研究所の設立によりその付属施設となり、文部省宇宙科学研究所(ISAS)付属の独立研究施設・鹿児島宇宙空間観測所(KSC)を経て、現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設。
昭和45年に日本初の人工衛星「おおすみ」がここで打ち上げられています。
以来、宇宙技術の研究と衛星からの電波を受信して観測データを収集。
また、実験中以外は施設内の外観のみ見学が可能で、「宇宙科学資料館」で、日本の宇宙開発が詳しく解説されています。
ロケットを打ち上げるLランチャーや直径34mの巨大パラボラアンテナも間近で見学することができます。
さらに、平成9年2月に衛星「はるか」を、平成10年7月に日本初の火星探索機「のぞみ」を打ち上げたM-V型ロケットも展示。
内之浦から打ち上げた衛星は、天文観測衛星や惑星探査機が主体で、現在、あけぼの、ようこう、GEOTAIL、はるか、のぞみ、はやぶさなどが活動中。
衛星からの電波を受信する直径20mと34mの巨大なアンテナが印象的。
34mのアンテナは臼田宇宙空間観測所の64mの深宇宙用アンテナのバックアップも行なえるとのこと。
ロケットの打ち上げ実験を行なう際には、見学所が設置されています。
内之浦宇宙空間観測所 | |
名称 | 内之浦宇宙空間観測所/うちのうらうちゅうくうかんかんそくじょ |
所在地 | 鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13 |
関連HP | JAXA 宇宙航空研究開発機構公式ホームページ |
電車・バスで | 鹿屋バスセンターから鹿児島交通の内之浦行きバスで1時間20分、終点下車、タクシーで10分 |
ドライブで | 垂水港から約54km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 内之浦宇宙空間観測所 TEL:050-3362-3111/FAX:0994-67-3811 |
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