天孫降臨伝説を残す高千穂峰(たかちほのみね)の登山の起点となるのが、高千穂河原(鹿児島県霧島市)。この高千穂河原は、御鉢の噴火による焼失まで霧島神宮の鎮座した地(霧島神宮古宮址)。中岳・新燃岳、御鉢・高千穂峰方面への登山口になっているほか、ミヤマキリシマ観賞の中岳中腹探勝路も整備されています。
天孫降臨の高千穂峰を遥拝
高千穂河原にあった霧島神宮は文暦元年(1235年)、霧島山御鉢の噴火によって焼失し、文明16年(1484年)、現在の霧島田口に移されていますが、河原には今も古宮址(ふるみやあと)が残されています(霧島ジオパークのジオサイトになっています)。
正面には高千穂峰がそびえ、ここが天孫降臨(てんそんこうりん)の地として、古来から霊峰とみなされていたのがよくわかる情景。
毎年11月10日夕刻には『天孫降臨御神火祭』が行なわれています。
高千穂の峰に降りる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の道しるべに火を燃やして迎えたという故事に由来する祭り。
高千穂河原から高千穂峰頂上までは1時間30分ほどで登頂できる自然遊歩道が整備されていて、野鳥や野生の植物観察に訪れる人も多いのが特徴。
高千穂河原の駐車場を起点に、自然研究路が整備され、古宮址の高千穂峰側がミヤマキリシマの群生地。
高千穂河原(鹿ヶ原)・御鉢斜面・高千穂峰は、例年5月下旬が花の見頃。
中岳中腹探勝路は5月中旬~下旬が見頃です。
高千穂河原には、高千穂河原ビジターセンターもあり、霧島錦江湾国立公園の自然を解説しているので立ち寄りを。
観光シーズンには渋滞も発生することに留意をし、時間には余裕を持ってプランニングを。
また、登山、散策にあたっては火山活動による規制情報のチェックが必要です。
高千穂河原 | |
名称 | 高千穂河原/たかちほがわら |
所在地 | 鹿児島県霧島市霧島田口2583-12 |
関連HP | 高千穂河原ビジターセンター公式ホームページ |
電車・バスで | 霧島神社駅から林田バスの霧島いわさきホテル行きで40分、高千穂河原下車徒歩 |
ドライブで | 九州自動車道横川ICから約32km |
駐車場 | 高千穂河原ビジターセンター(300台/有料) |
問い合わせ | 高千穂河原ビジターセンター TEL:0995-57-2505 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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