鹿児島県霧島市にあるJR肥薩線の駅で、鉄道院が横川駅として明治36年1月15日に開設(大正9年に大隅横川駅に改称)。開業前年の明治35年築のレトロな駅舎は国の登録有形文化財になっています。現存する鹿児島県内最古の駅舎で、経済産業省の近代化産業遺産に登録されています。
駅舎は国の登録有形文化財
昭和20年7月30日にグラマン機の空襲を受け、一帯は焼け野原となりましたが駅舎は奇跡的に焼失を免れて健在。
米軍の空襲で駅舎の屋根はハチの巣と化したといい、ホーム上の柱に機銃掃射で撃ち抜かれた痕跡が残されています。
現在は無人駅ながら、島式ホームに残るタブレット受けも鉄道ファンの注目を集めています。
タブレットとは、衝突を防ぐための信号保安システムで使われる通行票の役割を担った穴の空いた丸い金属。
穴の形状で区間を区別していました。
これを駅員から受け取って、次の区間に進むことができたのです。
駅前の円筒形の郵便ポストは、駅舎の雰囲気に溶け込むようにと、大隅横川駅保存活用実行委員会が宮崎県の郵便局から譲り受けたもの。
線路沿いに芝桜も植栽され、新しい観光スポットとして注目されています。
経済産業省の近代化産業遺産は、「九州南部における産業創出とこれを支えた電源開発・物資輸送の歩みを物語る近代化産業遺産群」(南九州近代化産業遺産群)の物資輸送関連遺産として、坂本駅、白石駅、球磨川第一橋梁、球磨川第二橋梁、大畑駅、矢岳駅、真幸駅、嘉例川駅、人吉機関車庫などとともに登録されています。
大隅横川駅 | |
名称 | 大隅横川駅/おおすみよこがわえき |
所在地 | 鹿児島県霧島市横川町中ノ39-1 |
関連HP | 霧島市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道横川ICから約2km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 霧島市観光課 TEL:0995-45-5111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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