鹿児島県霧島市隼人町内(はやとちょううち)にある古社、鹿児島神宮。大隅国一之宮で、平安時代編纂の『延喜式神名帳』に鹿児嶋神社と記され、大社に列せられています。社伝によれば、神武天皇の御代に、天津日高彦火火出見尊(あまつひこひこほほでみのみこと)の宮殿だった高千穂宮を神社としたもの。
大隅国一之宮で、八幡宮のルーツとも
社伝を裏付けるかのように、鹿児島神宮の北西13kmには、宮内庁が天津日高彦火火出見尊の陵に治定する高屋山上陵(たかやのやまのえのみささぎ)があります(『古事記』の「御陵者、即在二其高千穂山之西一也」という記載から円墳を陵に治定したもの)。
また、欽明天皇の代に八幡神が垂迹したのもこの地とされています(平安時代末期の説話集『今昔物語集』に八幡神は大隅国に現れ、次に宇佐に遷り、ついに石清水に跡を垂れたと記されています)。
戦国時代から江戸時代は島津氏の尊崇を受け、永禄元年(1558年)、島津貴久奉納の色々威胴丸兜は国の重要文化財。
現存する本殿・拝殿・勅使殿は、宝暦6年(1756年)、薩摩藩8代藩主・島津重豪(しまづしげひで=11代将軍・徳川家斉の正室・広大院の父)による造営で鹿児島県の文化財に指定されています。
例祭は旧暦8月15日に斎行。
旧暦1月18日を過ぎた次の日曜の『初午祭』、旧暦5月5日を過ぎた次の日曜の『御田植祭』、10月第3日曜の『隼人浜下り』など有名な神事も多く、今も初宮参り、厄除祓い、健康長寿などの祈願で賑わっています。
また、戌の日には、境外摂社の石體神社(せきたいじんじゃ)で安産祈願祭が行なわれています。
鹿児島神宮 | |
名称 | 鹿児島神宮/かごしまじんぐう |
所在地 | 鹿児島県霧島市隼人町内2496-1 |
関連HP | 鹿児島神宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR隼人駅から徒歩10分 |
ドライブで | 東九州自動車道隼人東ICから約4.6km |
駐車場 | 350台/無料 |
問い合わせ | 鹿児島神宮社務所 TEL:0995-42-0020/FAX:0995-43-7797 |
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