姫之湯

姫之湯

神奈川県足柄下郡箱根町大平台、大平台温泉にある共同浴湯が姫之湯。大平台は江戸時代に畑宿から婿入りした木地師(きじし)が祖先という木工の里でしたが、昭和24年に宮ノ下温泉を掘削し、現在では保養所を中心とする閑静な温泉街に変身。昭和26年、最初にできた温泉施設が姫之湯です。

大平台温泉にある共同湯

姫之湯

昭和5年に、大平台で温泉を掘削したところ、姫の水という名水の湧く地だけあって、温泉ではなく、水が湧き出して掘削に失敗。
その経験から宮ノ下に源泉を求めたのです。
宮ノ下で湧出した温泉は箱根登山鉄道の軌道に沿って2km以上も引湯。
姫之湯の誕生が、念願の温泉地としてのスタートだったのです。

その後、昭和38年に大平台地内の早川の川床で深度700mまで掘削され、温泉が湧出。
こうして箱根大平台温泉組合が経営する姫之湯も大平台温泉の湯が供給されるようになりました。
姫之湯の男女別、タイル貼り浴室は、ともに窓が大きくとられていて開放的、湯船は10人ほど入れる大きさがあります。

現在の姫之湯では、5つの源泉の混合泉(源泉名は、箱根大平台温泉組合供給温泉)。
無色透明の湯はナトリウム-塩化物泉で、切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛などに効能があります(底倉温泉同様にメタケイ酸の含有量が多く、美肌の湯としても人気です)。
源泉温度が高温のため、加水、さらにかけ流し併用して循環ろ過も行なわれています。
2階にある休憩室(有料)は、弁当や飲み物などの持ち込みも可能。

姫之湯
名称 姫之湯/ひめのゆ
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町大平台583
関連HP 姫之湯公式ホームページ
電車・バスで 箱根登山鉄道大平台駅から徒歩8分
ドライブで 小田原厚木道路箱根口ICから約7km
駐車場 8台/無料
問い合わせ 姫之湯 TEL:0460-82-2057
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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