飛竜の滝

飛竜の滝

神奈川県箱根町、旧東海道の畑宿(箱根寄木細工の発祥の地)と芦之湯を結ぶ間道、滝坂道(瀧坂)途中にある箱根屈指の大瀑布が飛竜の滝。2段になって落ちる滝で、落差は上段15m、下段25m。その名の由来は竜が天に昇るような迫力からで、水量も多く、そのダイナミックさは箱根随一といえるでしょう。

畑宿から徒歩45分のハイキングで到達

飛竜の滝

鎌倉時代(中世)の街道は、精進池、芦之湯を経て鷹巣山(834m)、浅間山(801.5m)と尾根沿いに湯本へと下る湯坂道だったので、箱根権現(修験道と山岳信仰が結びついた信仰/現・箱根神社)の行者は、この飛竜の滝に打たれる禊(みそぎ)の場にもなっていました。
江戸時代に東海道が畑宿を通るようになると、湯治客が畑宿から芦之湯を結ぶ近道、滝坂道(瀧坂)を使うようになり、多くの旅人の目に触れるようになりました。

113万年前から8万年前に活発な火山活動を展開した前期中央火口丘(浅間山や屏風山など)の浅間山溶岩(安山岩質)が造る滝で、滝周辺では柱状節理を観察できます。
箱根ジオパークのジオサイトにもなっています。

「箱根寄木細工」の店が並ぶ畑宿から歩いて45分ほどですが、途中からは山道を歩くことになるので足ごしらえはしっかりと。

滝から急坂を25分ほど登れば、『箱根駅伝』でお馴染みの国道1号にある湯坂道入口バス停に出ることも可能。
そこから湯坂道をたどれば、箱根湯本へと下ることが可能で、途中の浅間山から千条の滝(ちすじのたき)、あるいは明治時代に外国人の名付けたフジビュースタンド(富士見台)から宮ノ下の箱根富士屋ホテルへと至ることもできます。

飛竜の滝
名称 飛竜の滝/ひりゅうのたき
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿
電車・バスで 箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス畑宿行き、元箱根行きで17分、畑宿下車、徒歩40分
駐車場 なし
問い合わせ 箱根町総合観光案内所 TEL:0460-85-5700/FAX:0460-85-5721
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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