横浜市開港記念会館

横浜開港50周年を記念し、市民の寄付金により大正6年に創建された横浜市開港記念会館(中区公会堂)。本来は横浜市の公会堂で、大正7年に竣工した大阪中之島公会堂とともに大正期に建てられた2大公会堂建築といわれています。平成29年7月1日で100周年という歴史ある建物で国の重要文化財で、横浜三塔のひとつ。

「ジャック」の愛称で親しまれる「横浜三塔」のひとつ

もともとは明治7年に完成し、明治39年に焼失したブリシェンス設計の「時計台」付きの町会所があった場所。
大正6年の中央公会堂の建築の際に、旧町会所の時計台のイメージを生かし、時計塔、角塔、八角塔を配したもの。
設計は、福田重義と山田七五郎。

神奈川県庁本庁舎の「キングの塔」、横浜税関の「クイーンの塔」に対し「ジャックの塔」の愛称で親しまれています。

館内には481名収容の講堂、9室の会議室、資料コーナーがあり、廊下や階段、ロービー部分、資料コーナーは、毎月第4月曜(祝日場合は翌日)と年末年始(12月29日~1月3日)を除き、10:00〜16:00の間、見学が可能。
さらに毎月1回、一般公開が行なわれ、使用中で見られない講堂や会議室を公開しています(日時は横浜市公式ホームページを参照)。

夜はライトアップされ、レンガが優美に照らされています

明治時代に建てられた赤レンガ建築の延長上にある「辰野式フリークラシック」スタイルで高さ36mの時計塔は大正期の構造技術の水準を示したもの。
大正12年の関東大震災によって、時計塔と壁体を残して内部は焼失しましたが昭和2年に震災復旧工事が行なわれ、屋根のドームを除いて創建時とほぼ同じに復旧しています。
2階のホール(「箱根越え」、「鳳凰」、「呉越同舟」)と中央階段の壁面(「ポーハタン号」)の2ヶ所にあるステンドグラスも昭和2年のもの。

昭和20年から、開港100周年にあたる昭和33年まで米軍の「メモリアルホール」として、進駐軍兵士向けの映画の上映館として機能しました。
昭和34年に公会堂となり、平成元年に創建時のドームへの復元工事が完成。
日没〜22:00までライトアップも実施されています。

横浜赤レンガ倉庫、横浜税関、横浜開港資料館、氷川丸、50トン定置式電気起重機(ハンマーヘッドクレーン)と並んで、近代化産業遺産に登録されています。

横浜市開港記念会館
名称横浜市開港記念会館/よこはましかいこうきねんかいかん
所在地神奈川県横浜市中区本町1-6
関連HP横浜市公式ホームページ
電車・バスで横浜高速鉄道みなとみらい線日本大通り駅から徒歩2分。または、JR・横浜市営地下鉄関内駅から徒歩10分
ドライブで首都高速横羽線横浜公園ランプから約900mで市営日本大通り地下駐車場
駐車場市営日本大通り地下駐車場(200台/有料)
問い合わせ横浜市開港記念会館 TEL:045-201-0708/FAX:045-201-2630
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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