神奈川県横浜市鶴見区にあるJR鶴見線、海芝浦支線の終着駅が海芝浦駅(うみしばうらえき)。昭和15年11月1日に私鉄(浅野財閥系)の鶴見臨港鉄道の駅(旅客営業のみ)として開業しています。駅ホームが直接海(京浜運河)に面しているという珍しい駅で「関東の駅百選」にも選定されています。
車や徒歩で行くことができない珍しい「秘境駅」
鶴見地区埋立地への貨物輸送を行なうために敷かれた鉄道ですが、現在も駅の敷地は、なんと東芝エネルギーシステムズ京浜事業所の敷地内にあります(埋立地は全体が東芝エネルギーシステムズの敷地)。
つまりは、駅を降りても、京浜事業所への入場を認められたIC入り社員証または入門許可証を所持する人以外はどこにも行くことができません。
ホームに隣接して海芝公園(うみしばこうえん)がありますが、これも東芝エネルギーシステムズ京浜事業所が敷地の一部を整備し、9:00〜20:30に開放するもの。
この海芝公園のみが自由に行動できる範囲ということに。
帰りは駅の乗車駅証明書発行機で乗車証明書を受け取り、下車駅で精算する必要があります(スイカ等が利用できるIC改札はあり)。
車や徒歩で行くことができない珍しい駅のため「秘境駅」に加えられることも。
鶴見つばさ橋、横浜ベイブリッジなどのライトアップがホームから眺められるため、この「秘境駅」を目的にやってくるカップル、鉄道ファンの姿も。
ただし、終電を逃すと、駅ホームに始発電車まで閉じ込められることになるので注意が必要。
「本当の真下に海面が見えるのはこの海芝浦だけだろう」(宮脇俊三『時刻表2万キロ』第2章鶴見線)というほど、海に近い駅です。
海芝浦駅 | |
名称 | 海芝浦駅/うみしばうらえき |
所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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