神奈川県小田原市、小田原漁港をまたぐ西湘バイパスの道路橋が小田原ブルーウェイブリッジ。橋長270m、最大支間長122mのエクストラドーズド橋で、世界初の採用例。船が下を通ることができる高さを確保する必要で採用された工法で、この橋を皮切りに、エクストラドーズド橋が築かれるようになりました。
大野美代子デザインによる美しい橋
エクストラドーズド橋は、斜張橋に比べて主塔の高さが低いのが特徴で、桁橋と斜張橋の中間的な存在。
桁橋だと桁高が高くなり橋全体が重くなって基礎が大きくなってしまい、斜張橋では支間が短くなり経済的な負担が増えるということで、昭和63年にフランスのエンジニア、マティヴァ(Mathivat)が提唱した Extra(上方に)dosed(補強した)、エクストラドーズド橋が採用されたのです。
橋のデザインは、橋梁デザイナー草分け的な存在で、かつしかハープ橋(東京都葛飾区)、横浜ベイブリッジ(横浜市)、鶴見橋(広島市)、名港中央大橋(名古屋市)などを手掛けた大野美代子(おおのみよこ)。
橋の名前は公募により、4758通という応募の中から選ばれたもので、相模湾の美しい青い海に通ずる道で、小田原のランドマークという意味が込められています。
fib (国際コンクリート連合) の前身、国際プレストレス連盟(Federation Internationale de la Precontrainte)のFIP賞、土木学会田中賞、PC技術協会賞と、3つの賞を受賞。
小田原ブルーウェイブリッジ | |
名称 | 小田原ブルーウェイブリッジ/おだわらぶるーうぇいぶりっじ |
所在地 | 神奈川県小田原市早川1-10 |
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