高知県土佐郡土佐町、上から見ると滝壺が星型というブレイク直前の秘瀑が、三樽権現の滝(みたるごんげんのたき)。地元で権現の滝と通称される滝で、入口の表示も権現の滝。「樽」とは垂水(たるみ)で、滝と滝壺を意味し、滝壺が3つあることが滝名の由来です。
高知県屈指の秘瀑は、エメラルドグリーンの滝壺が☆型!
国道439号から平石川沿いの車道に入り、途中で右手に「権現の滝」がある場所で、橋を渡って、北側の谷へと入ると駐車場。
駐車場には「三樽権現」という扁額がかかった鳥居があり、滝と滝壺が信仰の対象だったことがわかります。
落差はわずかに7mという小さな滝ですが、四国の滝好きの中には、四国随一の美しい滝というひとも。
エメラルドグリーンの滝壺は、「仁淀ブルー」の代名詞となった「にこ淵」(仁淀川の支流である枝川川に懸る滝/いの町)の美しさを凌ぐともいわれ、「吉野川ブルー」ともいえる見事さ。
権現という言葉は、神仏習合時代に、仏や菩薩が仮の姿(神)で現れたもの。
滝壺横に三樽権現神社の堂がありますが、神社となったのは明治の神仏分離以降のこと。
もともとは仏の化身としての水神が祀られていたと推測され、修験者の行場だったのかもしれません。
滝壺が3つというのは、滝の水が浸食しながら後退していったことを表し、3ヶ所のうち、下部2ヶ所は、かつての滝壺があった場所です。
三樽権現の滝 | |
名称 | 三樽権現の滝/みたるごんげんのたき |
所在地 | 高知県土佐郡土佐町粟木 |
ドライブで | 高知自動車道大豊ICから約25km |
駐車場 | 5台/無料 |
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