熊本県上天草市松島町、県営教良木ダム(けんえいきょうらぎだむ)上流、教良木川の支流に懸かる滝が祝口観音の滝。ウォータースライダーの様な形状のナメ滝で、白岳砂岩層の岩盤を流れ落ちています。教良木川支流が浸食によって岩盤を削りながら後退していく過程で滝となったもの。
全長300mのナメ滝で、18の滝壺が!
祝口観音の滝は、上流の毎分500リットルを自噴するする周囲49mの泉を源流に、落差80m、幅10m~15m、全長300mのナメ滝。
滝の上流には平坦地があり、水田にもなっています。
滝の水が傾斜地を削りながら後退しているのですが、硬い白岳砂岩層は浸食から取り残されるので、滝の斜度と白岳砂岩層は、同じ傾きということに。
滝には確認できるものだけでも大小18もの滝壺がありますが、これは後退の歴史を物語るもの。
スケールの大きな滝壺には、「モミ洗い」(直径5m・深さ1.5m)、「鼻の巣」(直径8m・深さ1.7m)という名が付けられています。
滝の中腹の巨岩には、小さな観音像が滝守として祀られる祝口観音堂があり、滝名の由来にもなっています。
旱魃でも滝が枯れないのは、この観音様のおかげだと伝えられています。
また祝口観音堂への参道の脇には、湿潤な場所を好むヒカゲノカズラと呼ばれる原始的なシダ植物が生育。
県営教良木ダムのダム湖の湖畔に祝口観音の滝展望所が設けられています。
祝口観音の滝 | |
名称 | 祝口観音の滝/いわいぐちかんのんのたき |
所在地 | 熊本県上天草市松島町教良木 |
関連HP | 上天草市公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道松橋から約55km |
駐車場 | 6台/無料 |
問い合わせ | 上天草市 観光おもてなし課 TEL:0964-26-5512/FAX:0964-56-5107 |
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