幣立神宮

幣立神宮

熊本県上益城郡山都町にある日の宮(ひのみや)と呼ばれる神社が、幣立神宮(へいたてじんぐう)。健磐龍命(たけいわたつのみこと=阿蘇山の火山神・阿蘇大明神)が、阿蘇に下向した際、この地に祀られたのが始まりという古社。天孫降臨伝説の高千穂にも近い、スピリチュアルなエリアです。

九州のへそに建つスピリチュアルな古社

幣立神宮

延喜年間(901年〜923年)、阿蘇大宮司友成が神殿を造営、神宮(伊勢神宮)の両宮を祀り幣立社と号し、天養元年(1144年)に阿蘇十二神を合祀し大野郷の総鎮守となっています。

現存する社殿は、享保14年(1729年)、熊本藩4代藩主・細川宣紀(ほそかわのぶのり)の再建。

近年、幣立神宮の神秘性をさらに増しているのは、関東から九州まで、日本列島を東西に走る1000kmにも及ぶ大断層、中央構造線上に位置していると喧伝(けんでん)されているから。
九州の中央構造線は阿蘇谷に南を走る臼杵・八代構造線で、幣立神宮の鎮座する九州中央部では、阿蘇山の下に隠れて(阿蘇山の噴火による堆積物で覆われています)露頭はありません。
ただし、地質学的には九州中央部では中央構造線はないとする説も有力で、九州では中央構造線は重視されていません。

幣立神宮の少し東側、国道265号と国道218号の交差点には「九州のヘソ時計台」がありますが、むしろ古代の開拓者にとっては、高千穂などと結ぶ日向往還の要衝で、九州の中心的な位置のほうが重要だったのかもしれません。
しかも有明海と太平洋を分ける馬見原分水嶺(まみはらぶんすいれい)でもあるのです。

幣立神宮
名称 幣立神宮/へいたてじんぐう
所在地 熊本県上益城郡山都町大野712
ドライブで 九州中央自動車道山都中島西ICから約28km
駐車場 80台/無料
問い合わせ 幣立神宮 TEL:0967-83-0159
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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