京都府京都市東山区、明治元年に尊皇の大義を唱えて散っていった志士を弔うため明治天皇の詔によって京都府や山口、高知、福岡、熊本、鳥取、久留米藩などによって創建された神社が京都霊山護國神社(きょうとりょうぜんごこくじんじゃ)。当初の祭神は、坂本龍馬、中岡慎太郎ら549柱です。
維新の志士が眠る荘厳な神社
慶応4年5月10日(1868年6月29日)、明治天皇は、天誅組(てんちゅうぐみ)など維新を目前にして倒れた尊王攘夷派の志士たちの御霊を奉祀するため、東山に佳域社を創建せよとの詔(みことのり)が発せられ、創建された霊山官祭招魂社が前身。
昭和11年、日中戦争における京都出身の戦没者を祀り、社殿を整備。
昭和14年、内務大臣の布告で京都霊山護国神社となり、戦後のGHQ占領下では、国家との関わりが強く神道の政治利用という考えから京都神社に改称されていましたが、独立後に旧称に戻されています。
坂本竜馬、中岡慎太郎、木戸孝允ら、明治維新の功労者の墓があることで名高く、一帯は明治維新史跡公園になっています。
現在、京都霊山護國神社に祀られる勤王の志士は、坂本龍馬、木戸孝允、中岡慎太郎、頼三樹三郎、梅田雲浜、吉村寅太郎、平野国臣、久坂玄瑞、高杉晋作、所郁太郎、宮部鼎蔵、田岡俊三郎ら1356柱。
日清戦争、日露戦争、第2次世界大戦の戦没者のうち、京都出身の7万3000余柱も祀られ、厳かな雰囲気が漂っています。
境内にある「霊山歴史資料館」には勤王の志士や、新選組の資料を展示。
坂本龍馬、中岡慎太郎の墓のある旧霊山官修墳墓へは、専用ゲートから入る仕組み(有料)。
毎年11月15日には『旧土佐藩招魂社祭』、坂本龍馬、中岡慎太郎の『墓前祭』が執り行なわれています(命日は旧暦の11月15日ですが新暦に置き換えて齋行)。
東山東大路通りから京都霊山護国神社へ向かう参道は、「維新の道」と通称されています。
京都霊山護國神社 | |
名称 | 京都霊山護國神社/きょうとりょうぜんごこくじんじゃ |
所在地 | 京都府京都市東山区清閑寺霊山町1 |
関連HP | 京都霊山護國神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR京都駅から市バスで19分、東山安井下車、徒歩10分。または、京阪本線四条駅から徒歩25分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約8km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 京都霊山護國神社 TEL:075-561-7124/FAX:075−531-0972 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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