伝高畠陵古墳(桓武天皇皇后陵)

伝高畠陵古墳(桓武天皇皇后陵)

京都府向日市(むこうし)、直径約65mの円墳が、伝高畠陵古墳(でんたかばたけりょうこふん)。乙訓古墳群(おとくにこふんぐん)の1基ですが、宮内庁が高畠陵(たかばたけのみささぎ)として桓武天皇皇后陵に治定しています。

考古学的には古墳時代前期の首長墓

奈良仏教の影響を避けるため、平城京から長岡京、さらには平安京へと遷都した桓武天皇(かんむてんのう)。
皇后は、藤原乙牟漏(ふじわらのおとむろ)で、平城天皇、嵯峨天皇の生母。
延暦9年閏3月10日(790年4月28日)に崩御し、高畠陵に埋葬されたとされています。

ただし、桓武天皇皇后陵とされる円墳は、墳丘北側から発見された埴輪棺などから考古学的には古墳時代前期(4世紀代)の乙訓地域の首長墓だと推測できることから、伝が付けられ、伝高畠陵古墳とされているのです。

宮内庁が管理するので立ち入ることはできませんが、拝所が設けられています。

古墳時代前期の乙訓地域の首長墓は、築造順に、五塚原古墳(墳丘長91m/箸墓古墳と相似形)→元稲荷古墳(墳丘長94m)→寺戸大塚古墳(墳丘長98m)→妙見山古墳(墳丘長116m)→伝高畠陵古墳(桓武天皇皇后陵)と続きます。

伝高畠陵古墳(桓武天皇皇后陵)
名称 伝高畠陵古墳(桓武天皇皇后陵)/でんたかばたけりょうこふん(かんむてんのうこうごうりょう)
所在地 京都府向日市寺戸町大牧
関連HP 向日市公式ホームページ
電車・バスで 阪急東向日駅から徒歩20分
ドライブで 京都縦貫自動車道大原野ICから約5km
問い合わせ 向日市教育委員会 TEL:075-931-9901
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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