二条城・東南隅櫓

二条城・東南隅櫓

京都府京都市中京区、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産のひとつ、二条城。二条城の外堀の四隅には隅櫓が建てられ、防備を強化していました。築城時に創建され、寛永3年(1626年)の後水尾天皇行幸に際して改修されているのが東南隅櫓(とうなんすみやぐら)で、国の重要文化財に指定。

東大手門に近く、二条城で最も印象的な隅櫓

往時には、外堀と内堀の四隅、外堀北中央に計9棟の櫓がありましたが(内堀南西隅が5階建ての天守、内堀北西隅のものは3階建て)、天明8年(1788年)の大火で2ヶ所を除いて焼失、現存するのは東南隅櫓と西南隅櫓の2棟で、ともに二重二階の櫓です。
普段は武器庫として使われた隅櫓ですが、西南隅櫓よりもひと回り大きく、寛延3年(1750年)に落雷により天守を焼失、さらに天明8年(1788年)の大火後には、城内でもっとも立派な櫓になっています。

外堀に面する出窓には、石落としが備えられ、実戦的な配備となっています。
東南隅櫓には南向きに三角形の千鳥破風(ちどりはふ)が付いているのに対し、西南隅櫓は西向きに弓なり状の形が特徴の唐破風(からはふ)と少しデザインも異なっています。
千鳥破風も唐破風も、外観が単調にならないため施された、あくまで装飾のための破風なので、その違いにも意味があることに。

二条城・東南隅櫓
二条城空撮 PhotoMap
二条城・東南隅櫓
名称 二条城・東南隅櫓/にじょうじょう・とうなんすみやぐら
所在地 京都府京都市中京区二条通堀川西入ル二条城町541
関連HP 元離宮二条城公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄東西線二条城前駅下車、徒歩2分で東大手門。JR京都駅から市バスで17分、二条城前下車、徒歩1分で東大手門
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約7.7km
駐車場 第1駐車場(120台/有料)、第3駐車場(20台/有料)
問い合わせ 二条城 TEL:075-841-0096/FAX:075-802-6181
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

二条城

徳川家康が京都の守護と上洛時の宿泊場所として1603(慶長8)年に築造し、3代将軍・徳川家光が伏見城の遺構を移すなどして1626(寛永3)年に完成したのが二条城(元離宮二条城)。1867(慶応3)年に15代将軍・慶喜が大政奉還を行なうまで京

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