仁和寺・五重塔

仁和寺・五重塔

京都府京都市右京区御室にある真言宗御室派の総本山が仁和寺(にんなじ)。世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産にもなり、御室桜でも有名ですが、国の重要文化財に指定される五重塔も、時代劇などに登場して、全国的に有名で、「日本一目にする五重塔」とも称されています。

時代劇などに登場する「日本一目にする」五重塔

仁和寺・五重塔
時代劇『鬼平犯科帳』のエンディングで登場の「御室桜越しの五重塔」

ジプシーキングス(Gipsy Kings)の名曲『Inspiration』とともに時代劇『鬼平犯科帳』のエンディングを飾るのが、御室桜越しの五重塔。
仁和寺の五重塔は、寛永21年(1644年)、3代将軍・徳川家光の寄進によって建立されたもので、総高36.18m。
各層の屋根がほぼ同一の大きさという江戸時代の建築らしい美しい姿で、まさに時代劇のロケには最適なのです。

初重西側には、大日如来(胎蔵界)を示す「アーク」(आः=梵字)の額が懸けられ、塔内に本尊の大日如来、その周囲に無量寿如来など四方仏が安置されています。

醍醐寺・五重塔(国宝)、東寺・五重塔(国宝)、法観寺・五重塔(八坂の塔/国の重要文化財)とと並び、京都の名塔のひとつ。
とくに仁和寺・五重塔は、板扉、連子窓(れんじまど)、長押(なげし)、中備(なかぞなえ)に間斗束(けんとづか)を用いるなど、二王門と同様に江戸時代の初めにあえて和様という平安時代の伝統を引く復古的なデザインを採用しています。

中世には門跡寺院として最高の格式を誇った伽藍も、応仁の乱で焼失。
3代将軍・徳川家光の寄進でようやく再建を果たすのですが、平安時代的な建物で往時を復元しようという意図があったのかもしれません。

仁和寺・五重塔
仁和寺・五重塔
名称 仁和寺・五重塔/にんなじ・ごじゅうのとう
所在地 京都府京都市右京区御室大内33
関連HP 仁和寺公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バスで45分、御室仁和寺下車、徒歩1分で仁王門。または京福北野線御室駅から徒歩3分で仁王門
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約11km
駐車場 仁和寺駐車場(200台/有料)
問い合わせ 仁和寺 TEL:075-461-1155/FAX:075-464-4070
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

仁和寺

京都市右京区御室にある真言宗御室派の総本山が仁和寺(にんなじ)。886年(仁和2)年、光孝天皇の勅願で創建した古刹。宇多天皇が寺内に御室(御座所)を設け、明治維新まで皇族関係の法親王が門跡となったため御室御所と呼ばれた門跡寺院です。世界遺産

仁和寺・金堂

仁和寺・金堂

仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する堂が金堂。慶長年間造営の御所・内裏紫宸殿(ししんでん)を寛永年間(1624年〜1643年)に移築されたもので国宝。徳川家の御大工(おんだいく)といわれた江戸幕府大工棟梁・中井正清(なかいまさきよ)の普請

仁和寺・二王門

京都市右京区御室にある真言宗御室派の総本山、仁和寺(にんなじ)。皇室とゆかりの深い門跡寺院で、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産にもなる名刹ですが、寛永18年(1641年)〜正保2年(1645年)頃の築という二王門は、国の重要文化財

仁和寺・御室桜

仁和寺・御室桜

京都市右京区御室にある真言宗御室派の総本山、仁和寺(にんなじ)。世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産にもなる名刹ですが、春は、中門内の西側一帯に咲く遅咲きの御室桜(おむろざくら)が咲くことで有名です。その歴史を背景に「日本さくら名所1

 

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