北海道で暮らす人の姓(名前)のトップは、佐藤さん。以下、高橋さん、佐々木さん、鈴木さん、伊藤さんと続き、全国平均に比べると佐々木さんが突出して多いのが特徴的。しかも秋田県とはかなり似ていて(4位と5位が逆転)、秋田との北前船での交流が伺えます。
1位 佐藤さん|2.84%
1位の佐藤さんは全国ランキングも1位(1.53%)ですが、とくに北海道、東北地方に多い名前で、北海道でも2.84%というかなりの占有率を誇っています。
1学年100人の学校なら3人はいる計算に。
2位 高橋さん|1.72%
2位の高橋さんは、全国ランキングは3位で、占有率は1.14%。
ところが佐藤さん同様に、北海道・東北には多く、そのエリアでは第2位となっています。
北海道、宮城県、秋田県、遠く離れた愛媛県で2位となっていますが、何か理由が隠せれているに違いありません。
3位 佐々木さん|1.40%
3位の佐々木さんは全国ランキングだと13位の0.55%。
それが北海道だと、なんと3位の1.40%に大躍進。
北海道の人口増は明治以降の開拓の入植と、漁民の移動、さらに函館や小樽などの商業発展と石炭産業の繁栄によるものが中心。
北海道開拓における移住者の出身県別に見ると、最も多かったのは青森県で、次いで秋田県の順。
佐々木さんは青森県と秋田県でともに3位なので、入植者の名前がそのまま現代に生きているのかもしれません。
4位 鈴木さん|1.21%
4位の鈴木さんは、全国ランキングでは2位の1.44%。
北海道では順位を落とし、4位に甘んじています。
佐藤、鈴木のツートップが日本の平均的な名前の多さですが、北海道はかなりの特殊性があります。
開拓時代の入植者が多かった青森県ではTOP5にも入らないのが鈴木さん。
秋田県でもかろうじて5位なので、それが影響しているのかもしれません。
鈴木姓は、もともと中世に繁栄した熊野信仰の神官の名で、信仰とともに全国に広がったので、北東北まで届かなかったという側面があるとも推測できます。
5位 伊藤さん|1.12%
第5位の伊藤さんは、全国ランキングでは6位、占有率0.90%なので、ワンランクアップということに。
青森県でも5位、秋田県では4位に食い込んでいるので、こちらも青森、秋田の入植者の多さと推測できます。
もともと伊藤さんは伊勢の藤原という意味で、三重県がルーツですが、遠く離れた北海道でも繁栄する一族ということに。
【お名前ランキング】北海道のTOPは佐藤さん TOP5を紹介 | |
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