三重県桑名市にある美しい洋館と庭園からなるのが六華苑。山林経営で富を築いた2代目・諸戸清六の邸宅として大正2年に完成した旧諸戸清六邸は、鹿鳴館を設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドル(Josiah Conder)によるもので国の重要文化財。旧諸戸氏庭園とあわせて六華苑として公開されています。
NHK大河ドラマ『いだてん』で三島弥太郎の邸宅として登場!
桑名郡の木曽岬で代々庄屋を務めた諸戸家は、初代の諸戸清六の時に塩問屋の商売に失敗し、弘化4年(1847年)、桑名に移住。
2代目の諸戸清六は、西南戦争における軍用御用(兵糧調達)で頭角を現し、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎などの信頼を得て、米の商いと廻船業で商才を発揮。
田畑、山林を購入経営し、日本一の山林王となりました。
明治18年、山田家の屋敷跡を購入し、庭園と邸宅を築きましたが、これが現在の六華苑です。
宮内省技師・小平義近の設計で琵琶湖を模した庭園は、国の名勝。
ジョサイア・コンドル設計の洋館は、明治44年に建築を開始、大正2年に完成。
コンドルが描いた当初の図面では塔屋は3層だったが、「揖斐川を見渡せるように」との清六の意向で4層に変更されています。
つまり、4層の塔屋をもつ洋館と、和風建築およびその前庭の池泉回遊式庭園などがあり、明治・大正期を代表する貴重な建造物となっているのです。
NHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』のロケ地にもなっています(三島弥太郎の邸宅として登場)。
また、2016年公開の韓国映画『お嬢さん THE HANDMAIDEN』(아가씨)のロケ地にもなっています。
六華苑 | |
名称 | 六華苑/ろっかえん |
所在地 | 三重県桑名市桑名663-5 |
関連HP | 六華苑公式ホームページ |
電車・バスで | JR・近鉄名古屋線桑名駅から市内循環バス、田町下車徒歩10分 |
ドライブで | 東名阪自動車道桑名ICから約6km |
駐車場 | 六華苑駐車場(45台/無料)、六華苑第2駐車場(22台/無料) |
問い合わせ | 六華苑 TEL:0594-24-4466/FAX:0594-24-4627 |
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