熊野古道伊勢路 八鬼山越え

熊野古道伊勢路 八鬼山越え

三重県尾鷲市、伊勢の神宮と熊野三山に祀られる熊野権現を結ぶ巡礼の道、熊野古道伊勢路。その最大の難所され、山賊や狼(おおかみ)が出没して旅人を困らせたのが八鬼山越え(やきやまごえ)です。沿道の随所に石仏があるのは、往時の苦難に満ちた山越えを今に伝えるものです。

昔の巡礼者の気分を味わえる山越えの道

八鬼山越えのハイキングコースは、かなりの健脚向きで、熊野古道センター〜JR三木里駅は、10.1km、所要5時間。

九木峠へと登りつめる七曲りは、八鬼山越えの中でも最も勾配がきつい難所で、延々と石畳の急坂が連続。
行き倒れた人を地元の人が供養した巡礼供養碑も、遠く壱岐島から来た人のものもあります。

九木峠〜三木里は尾根沿いに急坂が続く「江戸道」と、谷沿いに石畳が続く「明治道」に分かれており、「江戸道」途中には、眺めのいいさくらの森広場(標高641m)があります。

熊野古道伊勢路八鬼山越えは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産にもなっています。

熊野古道伊勢路 八鬼山越え
名称 熊野古道伊勢路 八鬼山越え/くまのこどういせじ やきやまごえ
所在地 三重県尾鷲市九鬼町
関連HP 三重県立熊野古道センター公式ホームページ
問い合わせ 三重県立熊野古道センター TEL:0597-25-2666/FAX:0597-25-2667
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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