早稲田桟敷湯

早稲田桟敷湯

宮城県大崎市、JR陸羽東線・鳴子温泉駅近くにある共同湯が早稲田桟敷湯(わせださじきゆ)で、昭和23年に鳴子でボーリング実習をしていた早稲田大学土木工学科の学生7人が掘り当てたという温泉。50年目にあたる平成10年に早稲田大学理工学部建築学科・石山修武(いしやまおさむ)教授の設計で全面改装しています。

早大生が掘り当てた鳴子温泉の名物共同浴場

平成10年の改修前までは「早稲田湯」という共同湯でしたが、モダンな建築に生まれ変わって早稲田桟敷湯に改称されたもの。
泉質(現在は6本の源泉を有する下地獄源泉などの混合泉)は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、療養泉として神経痛、筋肉痛、打ち身、慢性消化器病などに効能があります。
男女別の大浴場のほか、貸切専用の露天風呂(別料金)を有しています。
桟敷湯の象徴でもある「桟敷」は休憩所にもなっている「中桟敷」と向かいにある「上桟敷」の2ヶ所で、イベント時には「上桟敷」が舞台となる設計。
入浴後には情緒満点の「中桟敷」で休憩することもできます。

高温の源泉を熱交換で冷ます際の熱を利用してシャワー、床暖房、道路融雪に使うなどしています(ただし、湯船の温泉は、加水、かけ流し・循環併用式、塩素系薬剤を使用)。

早稲田桟敷湯を設計した石山修武教授は、伊豆の長八美術館(静岡県松崎町)の設計もしています。
伊豆の長八美術館が、昭和59年の築で、40歳のときの作品。
早稲田桟敷湯が54歳の設計となります(53歳のときには「松島さかな市場」も担当)。

ちなみに鳴子温泉にはルーツとなる共同湯「滝の湯」もあるので、あわせて湯浴みを。

名称 早稲田桟敷湯/わせださじきゆ
所在地 宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷124-1
関連HP 大崎市公式ホームページ
電車・バスで JR鳴子温泉駅から徒歩すぐ
ドライブで 東北自動車道古川ICから約29km
駐車場 鳴子温泉湯めぐり駐車場を利用
問い合わせ TEL:0229-83-4751/FAX:0229-82-2533
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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