貞山運河(貞山堀)

貞山運河(貞山堀)

宮城県仙台市・塩竈市、仙台湾沿いに築かれた運河が、貞山運河(貞山堀)。最初の堀が仙台藩・伊達政宗(だてまさむね)の命により開削されたため、政宗の諡 ( おくりな)の貞山から貞山運河と呼ばれています。運河の全長は49kmにも及びますが、江戸時代に掘削されたのは塩釜港から阿武隈川河口までの31.5km。

日本一長大な運河は、伊達政宗が構築

⽊曳堀、御⾈⼊堀、新堀は、明治三大築港といわれる野蒜築港(のびるちっこう/明治15年完成)の関連⼯事として航⾏する⾈の幅に合わせて、明治22年までに拡幅改修されています。

塩釜港を走る宮城県道11号(塩釜港線)は、沿線に貞山通という地名がありますが、港橋から南へ宮城県道23号(仙台塩釜線)沿いに続く運河は、塩竈港修築に伴い、昭和2年~昭和12年にかけて宮城県によって築かれたもの。
さらに南側の牛生地区~蒲生地区を結ぶのが当初の運河です。
地元では全体が貞山運河としているので、港橋から西に走り宮城県道23号(仙台塩釜線)を仙台方面に南下すれば、貞山運河沿いのドライブとなります。

七北田川から名取川にかけての運河沿いは海岸公園として整備され、松林が続く中、サイクリングロードなどがのびています。

東日本大震災を契機に、運河群には津波の多重防御施設という新たな役割が期待され、貞山運河再生・復興への取り組みが始まっています。

貞山運河(貞山堀)
名称 貞山運河(貞山堀)/ていざんうんが(ていざんぼり)
所在地 宮城県仙台市・塩竈市
関連HP 仙台市公式ホームページ
問い合わせ 仙台市総合コールセンター TEL:022-398-4894
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
野蒜築港

野蒜築港

宮城県東松島市の鳴瀬川河口にある明治時代の港湾施設の遺構が野蒜築港。明治政府が近代港湾として最初に着手した国家的プロジェクトがこの野蒜築港です。明治11年に着工、4年後に内港地区が完成し、国際貿易港を目指して外港部分の工事に取り掛かりました

 

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