「体力の低下を意識しない中高年者」や「山の怖さを知らない初心者」が増加することで、遭難者が急増。救助要請の増加を背景に、長野県などでは、統一した基準で登山道のグレーディング(難易度の設定)を行なっています。最難関の難易度Eとなったのは11ルートです。
西穂高岳〜奥穂高岳は評価対象外になっている

ルートの設定は、県が行なっているので、県境の縦走路などではコースの区間分けなどの違いで、若干の異なる設定もあり、また剱岳・別山尾根と前剱岳〜剱岳のように、重複するコースもあります。
これはあくまで登山者の運用に沿ったもの。
室堂ターミナルを起点に、別山尾根で劔岳を往復する人もランキングはEですが、剱沢の山小屋をベースに、劔岳をアタックする場合もランキングはEとなるようにしているのです。
北アルプスが岩場の転落・滑落と落石の危険性からのE設定が多いのに対し、南アルプスはルートファインディング(正しいルートを選択すること)の技術や、体力が問われるコースが多いのが特徴。
日本アルプス最難関ルートといわれる西穂高岳〜奥穂高岳は評価対象から外されていますが、一般登山道とはいえない難易度ということになります。
あくまで一般登山道としてのランキングということです。
「登山道の最難関」難易度E 全11コース
| ルート名 | 所在の山系 (都道府県) | 概要 | |
| 1 | 大キレット (北穂高岳〜槍ヶ岳) | 北アルプス (長野県 岐阜県) | 人気の槍穂高縦走路で転落事故多発 岐阜県は涸沢岳〜北穂高岳〜南岳小屋 を評価Eとしています |
| 2 | 穂高縦走路 (前穂高岳〜北穂高岳) | 北アルプス (長野県) | 浮き石なども多い危険コース 岐阜県は穂高岳山荘〜奥穂高岳 を評価Cにしているので 評価Eは疲労などを盛り込んだもの |
| 3 | 剱岳・別山尾根 (室堂から往復ルート) | 北アルプス (富山県) | 室堂ターミナルから劔岳を往復 技術と体力の必要なコースです 転落と落石の危険が大 |
| 4 | 剱岳・早月尾根 (馬場島ルート) | 北アルプス (富山県) | 馬場島から劔岳を往復 技術と体力の必要なコースです 転落と落石の危険が大 |
| 5 | 前剱岳〜剱岳 | 北アルプス (富山県) | 剱沢をベースにしても 待ち構える困難の地 転落と落石の危険が大 |
| 6 | 黒部峡谷・下ノ廊下 (黒部湖駅〜欅平駅) | 北アルプス (富山県) | 岩壁にへばりつくように進む 峡谷歩きの難関ルート リュックをぶつけての転落も多発 |
| 7 | 後立山連峰完全縦走 | 北アルプス (富山県 長野県) | 水晶小屋〜白馬山荘の完全縦走 体力的な問題もあって評価Eに |
| 8 | 鋸岳〜甲斐駒ヶ岳 (釜無川ゲート・黒戸尾根) | 南アルプス (山梨県) | 南アルプスの難関ルート ザイルや登下降器は必携のコース クライミング経験者向き |
| 9 | 蝙蝠岳・塩見岳 (二軒小屋ルート) | 南アルプス (静岡県) | 二軒小屋をベースに 蝙蝠岳・塩見岳を往復 ルートファインディングの技術も要 |
| 10 | 黒河内岳・農鳥岳縦走路 (二軒小屋・奈良田) | 南アルプス (静岡県) | 南アルプス最奥部のルート 体力も必要なうえに ルートファインディングの技術も要 |
| 11 | 大無間山 (田代ルート) | 南アルプス (静岡県) | 判断と体力が問われる難関ルート 熟達向けで静かな山歩きが可能 |
| 「日本アルプス最難関登山道」難易度E 全11コースを紹介 | |
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