日向灘に浮かぶ周囲1.5kmほどの小さな島、青島。島の中央には、縁結びの社として知られる「青島神社」があります。古来から青島神社の神域として保護されていた植物が自然のまま残っており、約4300本のビロウの群落や、260種あまりの亜熱帯性植物が茂り国の特別天然記念物「青島亜熱帯性植物群落」に指定されています。
亜熱帯性植物茂り、鬼の洗濯岩に囲まれる島
青島という名は、文字通り、青々と茂る亜熱帯植物から。
熱帯性・亜熱帯性の植物は27種ありますが、とくにビロウなどヤシ科植物の群生地としては北半球最北。
島の周囲は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として天然記念物にも指定されている鬼の洗濯岩が取り囲んでいるので、「日本の地質百選」にも選定されています。
「青島亜熱帯性植物群落」の中心には青島神社が鎮座し、「青島亜熱帯性植物群落」を一周するように遊歩道が整備されています。
なぜ青島にヤシ科の植物が茂るのかは定かでありません。
黒潮に乗って漂着した種子あるいは生木が根付いて繁茂したとする「漂着帰化植物説」と、第三紀以前、地球がとても温かだった時代に広く茂っていた植物が、温暖な青島に残存したとする「遺存説」(残存説)があり、現在は「遺存説」が有力。
陸側の青島亜熱帯植物園(宮交ボタニックガーデン青島)・青島参道商店街・青島海水浴場とは昭和53年に架け替えられた「弥生橋」でつながっています。
『日本書紀』などには、塩筒老翁(しおつちのおきな)が彦火火出見尊(ひこほほでのみこと=山幸彦)をシダの葉を敷きつめた無目籠(まなしかたま=竹のかご)にお乗せして、海神の宮(ワタツミの宮)に送られたと記されています。
彦火火出見尊(山幸彦)が海神の宮(ワタツミの宮)で出会った女神がトヨタマヒメです。
彦火火出見尊(山幸彦)が海神の宮(ワタツミの宮)から帰ってきた際に、青島にたどり着いたといわれています。
その舞台の島なので、歯朶の浮島と呼ばれるのだとか。
鴨就島は、昔、青島の周りの海には鴨がいっぱい浮かんで羽を休めていたことに由来。
青島 | |
名称 | 青島/あおしま |
所在地 | 宮崎県宮崎市青島2-13-1 |
関連HP | 宮崎市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR青島駅から徒歩10分 |
ドライブで | 宮崎自動車道宮崎ICから約12km |
駐車場 | 青島駅西口駐車場(41台/無料)、青島公共駐車場(50台/無料)、青島参道南広場駐車場(45台/無料)、こどものくに駐車場(750台、土・日曜、祝日、学校の休日、フラワーフェスタ期間中は有料)も利用可能 |
問い合わせ | 宮崎市観光課 TEL:0985-21-1791 |
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