高千穂峡(真名井の滝)

国の天然記念物に指定された延長20kmにわたる「五箇瀬川峡谷(高千穂峡谷)」で、窓の瀬から下流4kmがその中心部。核心部には「日本の滝百選」に選ばれている真名井の滝(まないのたき)があり、ボート遊覧が楽しめます。天孫降臨伝説の天真名井(あまのまない)の湧水が流れ落ちる滝が真名井の滝です。

自然の造形に目を見張る渓谷

12万年前、そして9万年前と2回にわたる阿蘇火山活動で噴出した阿蘇火砕流が五ヶ瀬川に沿って噴出。
高千穂峡は、阿蘇溶結凝灰岩が形成した火砕流台地が侵食されて誕生した峡谷です。

高千穂峡の底部に洞窟が多いのは、阿蘇溶結凝灰岩の下底部が浸食されてできたもので、甌穴が多いのと同じ理由。
北海道の層雲峡、群馬県の吹割の滝、岐阜県の中山七里なども同様に火砕流によって誕生した溶結凝灰岩の渓谷です。

真名井の滝だけの見物なら、御塩井駐車場に近い御橋(みばし)からの眺望がいちばんのポイントですが、御塩井駐車場から峡谷に下れば、高千穂峡遊覧ボート乗り場です(高千穂峡遊覧ボートの営業期間に注意を)。
観光シーズンにはボートの待ち時間が生じることも。
逆に撮影が目的なら、ボートの営業時間を外さないと、ボートだらけの峡谷に。

高千穂峡遊覧ボートは、利用料金が少し高めの設定ですが、真名井の滝に大接近できるほか、岩肌迫る峡谷を水面から見上げることが可能です。

例年、7月中旬~9月中旬、11月1日~2月中旬には『高千穂峡ライトアップ 神都高千穂 神あかり』も実施されています。
真名井の滝をLED照明で照らし出し、さらに幻想的な神話の世界を生み出しています(夏季は日没〜22:00、冬季は18:00〜22:00/点灯時間内は御塩井駐車場の駐車料金が無料に)。

紅葉の見頃は例年11月中旬~11月下旬。

『高千穂峡ライトアップ 神都高千穂 神あかり』

KEYWORDは溶結凝灰岩
9万年前に発生した阿蘇カルデラの4回目の火砕流の噴出は規模が大きく、北限は日田盆地、南限は人吉盆地、西限は島原半島、東限は宮崎県の臼杵、延岡まで達しています。
「溶結凝灰岩」(welded tuff)とはカルデラ噴火などにより発生した火砕流により空中に放出された噴出物が堆積し、熱と重量により溶けて圧縮することによって誕生した凝灰岩を指す言葉。

高千穂峡が溶岩流でできたと解説するガイドブックの類も多いのですが正しくは溶岩ではなく、噴出物の再溶結によって誕生した溶結凝灰岩。
堆積物が冷却される際には、当然体積が減少します。
それで生じるのが柱状節理(下の写真)というわけなのです。
溶結凝灰岩は、風化しやすい性質があり、臼杵の石仏などもこの阿蘇溶結凝灰岩でできており、灰色をしているので「灰石」とも呼ばれ、宮崎県では石垣や墓石に用いられることも。
黒曜石を薄くレンズ状に含むのも特徴のひとつ。

 

高千穂峡(真名井の滝) DATA

名称 高千穂峡(真名井の滝)/たかちほきょう(まないのたき)
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
関連HP 高千穂町観光協会
電車・バスで 高千穂バスセンターからタクシーで8分
ドライブで 九州自動車道松橋ICから約70km
駐車場 御塩井駐車場(36台・有料)、高千穂大橋駐車場(30台・無料)、あららぎ駐車場(50台・有料)など
御塩井駐車場に行く場合はカーナビに高千穂峡淡水魚水族館を入れるのが便利
問い合わせ 高千穂町観光協会TEL:0982-73-1213
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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