照葉樹林文化館

照葉樹林文化館

宮崎県東諸県郡綾町、照葉大吊橋のたもとにある綾の照葉樹林を解説するビジターセンター的な施設が照葉樹林文化館。照葉大吊橋入場後、右手奥に位置する2階建ての資料館。綾の照葉樹林は、九州中央山地国定公園、保健保安林に指定され、日本の自然百選、森林浴の森百選、水源の森百選などに選定されています。

照葉樹林の価値、人間との関わりを学ぶ

照葉樹とは冬でも落葉しない葉の表面のクチクラ層(角質の層)が発達した光沢の強い深緑色の葉を持つ広葉樹のことで、日本ではシイ・カシ類などがこれにあたりますが、開発、植林などで失われ、まとまって生育する場所は、実に貴重です。
宮崎県綾町には中核部分(コアエリア)700haを含め、2500haという日本で最大級の照葉樹林が残されています。

綾の照葉樹林は、温暖帯では世界の北限に位置し、照葉樹林文化館では、その生態系や照葉樹林の価値や恵み、そこに棲む生息地南限のニホンカモシカ、60種の野鳥など動植物を紹介。
館内には、入口に設置された照葉樹の大形パネルのほか、樹木・蝶類・動物の標本、昔の農耕・生活・狩猟用具、バードカービング(野鳥の木彫り)などを展示しています。

綾の照葉樹林は、低木層(サカキ、ヒサカキ、サザンカ、ヤブニッケイ)、亜高木層(ヤブツバキ、モッコク、ヤマモモ、ユズリハ)、高木層(カシ、シイ、タブ、クス)の3つの植生から成っている点にも注目を。
3つの層が万遍なく太陽の照射を受けとめている豊かな植生なのです。

また、照葉樹林は豊かな水、木の実などをも育み、イノシシ、ニホンシカ、ニホンカモシカなど多様な動物が生息。
探勝用に自然遊歩道(全長2km)も設けられ、3時間ほどのガイド付き散策を申し込むこともできます(「てるはの森の会」事務局に申し込み)。

照葉樹林文化館
名称 照葉樹林文化館/しょうようじゅりんぶんかかん
所在地 宮崎県東諸県郡綾町南俣5698
関連HP 綾町公式ホームページ
電車・バスで JR南宮崎駅から徒歩3分の宮交シティバスターミナルから綾行き宮崎交通バスで1時間、綾待合所下車、タクシーで15分
ドライブで 東九州自動車道宮崎西ICから約24km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 綾照葉大吊橋料金所 TEL:0985-77-2055
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
綾の照葉大吊橋

綾の照葉大吊橋

昭和59年に、東洋一といわれる原始性の高い照葉樹林を縫って流れる綾南川に架けられた吊り橋が綾の照葉大吊橋。長さ250m、水面からの高さ142mのスケールは、歩いて渡る吊橋としては九重“夢”大吊橋(高さ173.0m)に次いで日本で2番目の高さ

 

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