唐招提寺舎利殿(鼓楼)の東に建つ2つの校倉は北側が宝蔵、南側が経蔵でともに天平時代に建てられたものが現存し、国宝に指定されています。とくに経蔵は、唐招提寺創建以前、新田部親王(にいたべしんのう)の邸宅だった頃の遺構(米倉)で正倉院宝庫よりも古い、日本最古の校倉建築として貴重なもの。
高床式の校倉は新田部親王邸の米倉
新田部親王は、天武天皇の皇子。冠位四十八階における皇親の最高位である「明一品」で、朝廷直轄の軍事力(五衛府・授刀舎人寮)の統括者として活躍。
735(天平7)年9月30日薨去。
死後、その邸宅跡が鑑真に与えられ唐招提寺が創建されています。
その創建にあたり、校倉造の米倉が経蔵として再生されたもの。
この経蔵が、国宝がズラリと並ぶ、唐招提寺でも最も古い建造物となっています。
隣接して建てられた新宝蔵には、山内の文化財を収蔵。
経蔵と宝蔵の外観はよく似ていますが、大きさは少しだけ経蔵の方が小ぶり。
現在は寄棟造りですが、もともと切妻造りだったと推測されています。
唐招提寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録。
唐招提寺・経蔵 | |
名称 | 唐招提寺・経蔵/とうしょうだいじ・きょうぞう Toshodaiji Temple,Kyozo(sutra repository) |
所在地 | 奈良県奈良市五条町13-46 |
関連HP | 唐招提寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR奈良駅から奈良交通バス六条山行きで17分、唐招提寺下車すぐ。または近鉄橿原線西ノ京駅から徒歩10分 |
ドライブで | 京奈和自動車道木津ICから約7.5km |
駐車場 | 150台/有料 |
問い合わせ | 唐招提寺 TEL:0742-33-7900/FAX:0742-33-5266 |
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