平等寺薬師堂

平等寺薬師堂

新潟県東蒲原郡阿賀町岩谷、阿賀野川に沿って走る国道49号から少し奥まった場所に建ち、平安時代後期、平維茂(たいらのこれもち)が、阿賀野川で拾った薬師如来像を祀ったのが起源という名刹が平等寺。永正14年(1517年)建立の平等寺薬師堂は、越後国では最古の木造建築で、国の重要文化財に指定。

堂内には戦国武将の落書き(墨書)も!

長徳元年(995年)、平維茂の建立という古刹、平等寺。
平等寺薬師堂は、釘を一本も使わずに建てられたもので、会津藩の庇護を受けていたことから、室町中期の建築様式と会津建築の特長をあわせもっています。

堂内の柱や壁板のところどころに室町時代~江戸時代にかけて戦(いくさ)に敗れた武将たち落書きも残され、とくに、天正6年(1578年)、上杉謙信死没後の上杉家の後継者争い「御館の乱」に便乗して越後(菅名)へ進行し、敗退して薬師堂に逃げ込んだ会津芦名家の将兵たちが残した墨書は、戦国乱世に巻き込まれた武将たちの悲喜こもごもが伝わってきます(残念ながら内部は非公開です)。

境内には平維茂の遺骸の上に植えられたという伝承の根回り日本一という将軍杉、休憩所の「落書庵」があります。
平維茂に関しては、史実があまり多くなく、定かでありません。

平等寺薬師堂
名称 平等寺薬師堂/びょうどうじやくしどう
所在地 新潟県東蒲原郡阿賀町岩谷2103
関連HP 阿賀町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR五十島駅から徒歩25分
ドライブで 磐越自動車道三川ICから約3.8km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 阿賀町観光協会 TEL:0254-92-0220/FAX:0254-92-0221
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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