塩船観音寺

塩船観音寺

東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山が、塩船観音寺。大化年間(645年〜 650年)、若狭国の八百比丘尼(やおびくに=人魚の肉を味わい不老長寿を得たともいう伝説の人物)開山伝承のある古刹。関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所。4月中旬〜5月上旬には2万本のツツジが咲き、『つつじまつり』も行なわれます。

本堂、仁王門、阿弥陀堂は国の重要文化財

塩船観音寺

塩船の名は、周囲が小丘に囲まれて舟の形に似ている地形を、弘誓の舟(ぐぜいのふね=仏・菩薩が悟りの世界へ導くことを、人を舟に乗せて渡すことに例えたもの)になぞらえて、行基が名付けたと伝えられています。
貞観年間(859年〜877年)には安然が12の坊舎を建立。

文永元年(1264年)、快勢作という本尊は、4尺6寸(1.4m)という大きな十一面千手観世音の立像で宋朝様式の影響を受けています。
木造二十八部衆立像28軀とともに国の重要文化財に指定されています。

室町時代後期建立の本堂、仁王門、阿弥陀堂は、いずれも国の重要文化財。
高台に建ち、つつじ園を見下ろす平和大観音は、高さ11mの観音立像。
塩船観音寺開創1350年の記念で平成22年に建立されたものです。

4月中旬〜5月上旬には『つつじまつり』も行なわれ、ゴールデンウィークには花お稚児行列(4月29日)、秘仏御本尊御開帳大護摩修行(5月1日、本尊は5月1日〜5月3日に御開帳)、例大祭柴燈護摩火生三昧火渡荒行(5月3日/一般参詣者も火渡りが可能、護摩札を授与)、例大祭結願大護摩修行(5月5日、護摩堂弘誓閣)が執り行なわれています。

塩船観音寺
塩船観音寺
名称 塩船観音寺/しおふなかんのんじ
所在地 東京都青梅市塩船194
関連HP 塩船観音寺公式ホームページ
電車・バスで JR青梅駅から徒歩35分。または、JR河辺駅から都営バス青梅車庫行きで13分、青梅第四小学校前下車、徒歩25分
ドライブで 圏央道青梅ICから約5km
駐車場 第一駐車場・第二駐車場・明王院駐車場(200台/無料、つつじまつり期間は有料)
問い合わせ 塩船観音寺 TEL:0428-22-6677
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
塩船観音寺『つつじまつり』

塩船観音寺『つつじまつり』

毎年4月中旬〜5月上旬、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山・塩船観音寺で『つつじまつり』を開催。境内には20種2万本のツツジが咲き、ゴールデンウィーク期間中には、稚児行列、密教の荒行である火渡り、大護摩修行、重要文化財に指定される

 

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