新潟県三島郡出雲崎町、出雲崎漁港の背後、出雲崎尼瀬郵便局向かいに位置するのが御用小路(金銀小路)。出雲崎漁港に面した国道352号から旧北国街道を貫く、何の変哲もない小路ですが、かつて佐渡から海上を輸送した金銀の陸揚げに使用された道だったというのが、名の由来です。
佐渡の金銀の陸揚げに使用された道
江戸時代、佐渡相川の鉱山で産出された大量の金銀は、ここ出雲崎の港だけが唯一の荷揚げ場として指定されていました。
それゆえ出雲崎は、幕府の直轄地となって代官所によって厳重に管理され、越後随一の経済基地として発展したのです。
当時佐渡相川の鉱山で産出された金銀「佐州御金荷」(さしゅうおかねに)は、すべて塊として1箱13貫目(49kg)とし、100箱、200箱単位で小木湊で船積みし、日本海を渡って出雲崎で陸揚げ。
出雲崎では、代官所役人立会いの元、御金蔵に納め2 ~3日後、車馬に載せて、御用札を立て、北国街道を江戸に上ったといいます。
高田地震の影響により寛延4年(1751年)に三国街道を利用した以外は、北国街道・中山道を使い(小諸を経て、信濃追分で中山道に)、毎年春・秋の2回、江戸に向かいました。
初日は鉢崎(柏崎)の御金蔵へ、2日目は高田城下の御金蔵、3日目は信州野尻の御金蔵まで到達し、善光寺門前を経て、11日目に江戸に到着していました。
また、佐渡奉行など江戸からの赴任する役人も、出雲崎から小木へ渡って相川にある奉行所に勤務し、帰路も同じルートをたどっています。
佐渡奉行が渡海する時には、出雲崎の泊屋、敦賀屋、京屋、熊木屋などの廻船問屋がたくさんの船を出し、伴走したと伝えられています。
御用小路(金銀小路) | |
名称 | 御用小路(金銀小路)/ごようこうじ(きんぎんこうじ) |
所在地 | 新潟県三島郡出雲崎町尼瀬 |
電車・バスで | JR出雲崎駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 北陸自動車道西山ICから約16.5km |
駐車場 | 道の駅越後出雲崎天領の里駐車場(153台/無料)を利用 |
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