大正ロマンの「忍者市駅」が伊賀上野に

忍者市駅

三重県伊賀市にある伊賀鉄道伊賀線の駅舎が、「忍者市駅」(Ninja City Sta)。正式名称は上野市駅ですが、伊賀流忍者の里・伊賀上野の玄関駅ということ、大正6年築のレトロな建物ということで、「忍者市駅」という愛称が付けられています。木造の骨組みと外形は建築当初のもので、国の登録有形文化財。

伊賀鉄道には忍者列車も走る

忍者市駅
ホームにある「忍者市駅」と記した手裏剣型の案内板

伊賀鉄道は、JR伊賀上野駅と近鉄伊賀神戸駅を結ぶ鉄道で、大正5年に伊賀軌道として開業。
開業当初の駅名は、上野町駅でした。

中部の駅百選にも選定されるレトロな駅舎は、木造3階建て、2階は縦長窓を並べた外観でトンガリ屋根という洋風です。
ホーム屋根の庇(ひさし)に忍者の人形が配されるほか、「忍者市駅」と記した手裏剣型の案内板も設置されていて、記念撮影のスポットになっています。

駅から北に歩くと伊賀上野城、伊賀流忍者博物館があり、その玄関駅ということに。
忍者市駅となったのは2019年2月から。
伊賀鉄道は2017年4月から公有民営方式に移行し、建物と車両などは伊賀市が管理、伊賀鉄道が運行することから、鉄道を維持するためにも観光客の利用増加は課題のひとつ。
「忍者というキラーコンテンツを生かすことで、国内外からさらに多くの観光客を呼び込みたい」(伊賀市)ということで忍者市駅が誕生したのです。

そして走る列車も2009年12月から200系忍者列車(青色の忍者列車、ピンク色の忍者列車)が登場。
さらに2012年に緑色の忍者列車「木育トレイン」が加わって、目下3編成が運転中です。

実際の上野市は2004年に上野市・阿山郡伊賀町・島ヶ原村・阿山町・大山田村・名賀郡青山町の6市町村が広域合併し、伊賀市が誕生した際に消滅しているので、上野市という駅名もすでに過去のもの。
車内放送などでは忍者市駅ではなく、上野市駅と呼ばれているので、「忍者市駅」(Ninja City Sta)が大きく羽ばたくのはまだこれからということに。

大正ロマンの「忍者市駅」が伊賀上野に
所在地 三重県伊賀市上野丸之内61-2
場所 忍者市駅(上野市駅)
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