穂高神社

太古、北九州に栄えた海洋民族で、7世紀頃安曇野(あづみの)に移住し開拓したと伝えられる、安曇族の祖神(おやがみ)、穂高見命(ほたかみのみこと)を祀る神社が長野県安曇野市穂高に鎮座する穂高神社(ほたかじんじゃ)。奥宮は上高地・明神池の畔に、そして嶺宮は、北アルプスの主峰奥穂高岳の山頂に鎮座しています。

安曇野を拓いた安曇族の祖神・穂高見命を祀る古社

穂高神社

穂高神社本宮境内図(現地案内板)

穂高神社
穂高神社

平安時代編纂の『延喜式神名帳』に名神大社として名を記す古社、穂高神社。
日本アルプスの総鎮守、交通安全、産業安全の守り神として崇められてきました。

境内には、穂高見命の化身である泉小太郎の像が立っていますが、南方系のサイに乗るというユニークなもの。

手を取り合った男女の神様(双体道祖神)が描かれた「道祖神お守り」は、安曇野らしい人気の授与品。
交通安全に御利益が大だとか。

海人族の伝統を感じさせる『御船祭』(御船神事例大祭)は、9月27日に齋行。
境内の御船会館では穂高神社例祭『御船祭』で曳き出される「お船」や長野県無形民俗文化財に指定されている伝統人形飾物などが展示されています。

穂高神社

『御船祭』に使われるお船

穂高神社

神事が描かれた絵馬

『御船祭』では、船型の山車に穂高人形を飾った大小5艘のお船が練り歩く祭りですが、7世紀に安曇比羅夫(あずみのひらふ)が船団を率いての百済(くだら=古代の朝鮮半島にあった国家)の救援に向かった遠い昔を思い起こす歴史ある祭事。
9月27日は白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)で戦死した安曇比羅夫の命日だという説もあります。
10月8日には奥宮の神域、上高地・明神池で『お船神事』が行なわれます。

松本藩主の命により編纂され、享保9年(1724年)に完成した『信府統記』(しんぷとうき)によれば、古代、安曇野は湖で、泉小太郎が生坂村(いくさかむら)の山清路(さんせいじ)を切り崩して湖水を抜いたと記されています。
この泉小太郎も海人・安曇族とされています。

穂高神社

サイに乗った泉小太郎(穂高見命の化身)の像

穂高神社

手を触れて祈る「結びの石神」

安曇族ゆかりの地が全国に!?
安曇氏発祥とされるのが、全国の綿津見神社、海神社の総本社とされる志賀島(福岡県福岡市)に鎮座する志賀海神社。
ワタツミ三神(海・綿津見・少童)は『日本書紀』、『古事記』においては阿曇氏の祖神とされています。
玄界灘で活躍した海人・安曇族は、その後各地に移住し、信州・安曇野のほかに伯耆国会見郡(あいみぐん)安曇郷(鳥取県米子市上安曇ほか)、美濃国厚見郡厚見郷(岐阜県岐阜市で厚見小学校、厚見中学校などに名を残します)、三河国渥美郷(愛知県の渥美半島)などにその名を残しています。

穂高神社 DATA

名称 穂高神社/ほたかじんじゃ
所在地 長野県安曇野市穂高6079
関連HP 穂高神社公式ホームページ
電車・バスで JR穂高駅から徒歩3分
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約7.5km
駐車場 50台/無料
問い合わせ TEL:0263-82-2003/FAX:0263-82-8770
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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