長野県塩尻市、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される中山道の宿場町、奈良井宿。奈良井宿で幕府の役人や諸大名の旅用に、伝馬(てんま)、徒役(かちやく)を管理した上問屋の建物を公開するのが上問屋史料館(かみといやしりょうかん)です。近世末期の問屋建築の姿を現在に留めるものとして、国の重要文化財に指定されています。
街道時代の問屋に歴史資料を展示
奈良井宿の中ほど、中町の中央西側に位置する「上問屋史料館」(上問屋手塚家)は、江戸時代を通じて宿駅制度の問屋(といや)を主とする宿場内の要職を代々務めた家柄。
問屋の下には数人の年寄役があって、問屋を補佐していました。
問屋は、伝馬と呼ばれる宿駅用の馬、そして人足(歩行役)を揃えておくという宿駅制度においての重要な役割を担っていました(木曽11宿では、1宿につき25人の人足と25疋の伝馬を用意していました)。
江戸時代から明治時代までの270年間、問屋を務めた家を再生し、代々伝わる古文書、陶器など、400点余りの資料を展示しています。
興味深いのは奈良井宿の宿図で、年代別に3図あり、1789年~1864年(寛政~文久年間)の度重なる大火で変貌していく宿場の様子がよくわかります。
上問屋史料館 | |
名称 | 上問屋史料館/かみといやしりょうかん |
所在地 | 長野県塩尻市奈良井379 |
関連HP | 奈良井宿観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR奈良井駅から徒歩10分 |
ドライブで | 長野自動車道塩尻ICから約25km |
駐車場 | 西駐車場(51台/無料)・東駐車場(12台/無料)・道の駅奈良井宿橋駐車場(28台/無料) |
問い合わせ | 上問屋史料館 TEL:0264-34-3101 |
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