オランダ塀

オランダ塀

長崎県平戸市にある、鎖国時代の日蘭貿易の遺構が、平戸オランダ商館横のオランダ塀。元和4年(1618年)、付近の民家50戸を取り払った大規模な商館の増築工事にともない誕生したのがオランダ塀。商館の目隠しと、火事などの延焼から守るために設置されたもの。

江戸時代初め、平戸オランダ商館の目隠しに築かれた塀

オランダ塀

慶長14年(1609年)、平戸藩初代藩主・松浦鎮信(まつらしげのぶ)の治世の時代、平戸湊にオランダ船が入港して以来、33年間の間、オランダ商館、倉庫の置かれた平戸。
島原の乱で鎖国政策が強化され、寛永18年(1641年)、長崎出島にオランダ商館を移すまで(鎖国の完成)、平戸は日蘭貿易の拠点として機能したのです。

山手に登る石段脇のオランダ塀は、江戸時代の絵図にも「阿蘭陀塀」と記されています。
高さは約2m、厚さは70cmで、砂石を平積みし、その上に貝殻と石炭を混ぜて作った漆喰(しっくい)状のもので塗り固めています。

常灯の鼻に残された石積み、オランダ埠頭、オランダ井戸とともに当時の商館の面影を伝える貴重な遺構となっています。

オランダ塀
名称 オランダ塀/おらんだべい
所在地 長崎県平戸市崎方町
関連HP 平戸市公式ホームページ
電車・バスで JR佐世保駅前から西肥自動車バス平戸桟橋行きで1時間25分、終点下車、徒歩5分
ドライブで 西九州自動車道(武雄佐世保道路)佐世保みなとICから約36km
駐車場 平戸港交流広場駐車場(50台/2時間まで無料、以降有料)
問い合わせ 平戸市観光課 TEL:0950-22-4111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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