長崎県島原市下の丁、島原城の西に位置する島原武家屋敷のひとつが山本邸。山本家(初代・山本佐五左衛門)は三河吉田藩・松平忠利(まつだいらただとし)時代からの深溝松平家の家臣。17石2人扶持で、下級武士ながらの門構えは最後の藩主・松平忠和から許されたもの。
下級武士ながら砲術師範を務めた山本家の屋敷
山本家は、寛延2年(1749年)、深溝松平家6代・松平忠祇(まつだいらただまさ)の宇都宮移封、安永3(1774)年、7代・松平忠恕(まつだいらただひろ)の島原への所替に際しても随行し、幕末まで深溝松平家に仕えました。
下級武士でしたが、5代山本茂親が寛政2年(1790年)に一刀流の免許、文化元年(1804年)、荻野流鉄砲術師範、文化8年(1811年)に大銃術の免許皆伝を得るなど、代々砲術師範として藩の重職を歴任しています。
現存する建物は、明治元年築のもの。
8代・山本秀左右が掘ったという井戸は、大正6年5月に完成したことから「六五の井戸」と命名されています。
大正初期、周囲に田園地帯が急増し、水不足から伝染病が猛威をふるったため、新たに井戸を掘ったものです。
島原武家屋敷・山本邸 | |
名称 | 島原武家屋敷・山本邸/しまばらぶけやしき・やまもとてい |
所在地 | 長崎県島原市下の丁1995-1 |
関連HP | 島原市公式ホームページ |
電車・バスで | 島原鉄道島原駅から徒歩10分 |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから約40km |
駐車場 | 武者屋敷駐車場(15台/無料) |
問い合わせ | 島原市しまばら観光おもてなし課 TEL:0957-63-1111/FAX:0957-62-8006 |
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