長崎県壱岐市勝本町、壱岐島のほぼ中央、壱岐を南北に縦断する国道382号近くにある前方後円墳が双六古墳(そうろくこふん)。壱岐古墳群として国の史跡に指定される6基の古墳のひとつで、墳丘長91mは、長崎県下最大の前方後円墳となっています。
長崎県最大の古墳で、出土品は国の重文に
6世紀後半頃の築造と推定され、全長11mの横穴式石室が発掘されています。
玄室からは須恵器、土師器(はじき)、鉄製品、ガラス玉などが、前室からは金銅製圭頭大刀把頭、把元、八窓鐔、金銅製冠などが、そして羨道からは金銅製鈴、鉄鏃、銀象嵌鐔、馬具、開口部からは新羅土器が発掘され、新羅産の遺物は大陸との交流を裏付けています。
これらの遺物は「長崎県双六古墳出土品」として国の重要文化財に指定。
長崎県道174号(湯ノ本芦辺線)から南に入った場所に駐車場があり、双六古墳の墳丘に上がることができます。
壱岐古墳群(国の史跡)を構成するのは、双六古墳のほか、対馬塚古墳、笹塚古墳、兵瀬古墳、掛木古墳、鬼の窟古墳の合計6基で、壱岐古墳群の出土品は、壱岐市立一支国博物館が収蔵展示されています。
壱岐島には長崎県の半数に及ぶ古墳265基が残存し、ヤマト王権、朝鮮半島・新羅の双方から壱岐島が外交上の拠点として重要視され、古代の豪族が新羅との交易、防衛に従事していたと推測されます。
双六古墳 | |
名称 | 双六古墳/そうろくこふん |
所在地 | 長崎県壱岐市勝本町立石東触81 |
関連HP | 壱岐市観光連盟公式ホームページ |
電車・バスで | 郷ノ浦港からタクシーで15分 |
ドライブで | 郷ノ浦港から約8.6km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 壱岐市社会教育課文化財班 TEL:0920-45-2728 |
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