2024年9月10日(火)~9月11日(水)、秋田県大館市で『大館神明社祭典』が斎行。400年以上続く伝統の祭礼で、9月10日が宵祭、9月11日が本祭。それに合わせ、例祭余興奉納行事として「大館囃子」を演奏する15の曳き山車(ひきやま)、7つの奉納御輿が大館市内を巡行し、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を祈願します。
宵祭の「田乃坂越え」にも注目
子供神輿をはじめ、13基の神輿や豪華な曳き山車(17基)が勇ましいかけ声とともに市街地を練り歩きます。
曳き山車には、囃子方と踊り方が乗り、京の祇園囃子の流れをくむとされる「大館囃子」(おおだてばやし/大館市無形民俗文化財)を奏でながら運行。
「雨祭り」の別名のあるほど、雨が降ることの多い祭りですが、宵祭の「山車合同運行」、「田乃坂越え」、本祭の「山車見世」、「駅前大館囃子共演」、「祭典祝い水」など見どころが多く、大館を代表する祭礼になっています。
宵祭の最大の見せ場は大館市中心部の長倉交差点の坂道を各山車が駆け上がる「田乃坂越え」。
重さが1トン以上もある山車が一気に上り切ると、観客から拍手と歓声が上がります。
大館神明社は9世紀以前の創建という古社で、大館草創からの産土神(うぶすながみ)になっています。
大館囃子
慶長7年(1602年)、幕府の命で主家である佐竹氏が常陸国(現・茨城県)から秋田に転封となった際、道中行進曲として使用し広まったとも、大館の地主や町方の親方が若者を京に送り、伝習させたという説があり、定かでありません。
運行の際に演奏される「弥栄サッサー・ヨーイヨイ」という掛け声が入る「大館祇園囃子」のほか、祭囃子の最初に演奏される「寄せ囃子」、山車同士がすれ違う際、登り坂に差し掛かった際、自町内へ戻る際などに演奏の「還り山」(かえりやま)、各講・各町内の祭典事務所前で踊りが披露される剣囃子(けんばやし)の4曲が伝承されています。
大館囃子の曲調は、国の重要無形民俗文化財に指定される『花輪囃子』(神田囃子、祇園囃子、花輪囃子=日本三大囃子)と近似していることから、「京の祇園囃子」の系統だと推測されています。
大館神明社祭典|大館市|2024 | |
開催日時 | 2024年9月10日(火)~9月11日(水) |
所在地 | 秋田県大館市中神明町1-5 |
場所 | 大館神明社・おおまちハチ公通り |
関連HP | 大館神明社祭典公式ホームページ |
電車・バスで | JR大館駅・JR東大館駅から徒歩5〜15分 |
ドライブで | 東北自動車道小坂ICから約24km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用(交通規制が実施されるため注意を) |
問い合わせ | 大館神明社例祭余興奉納実行委員会 TEL:080-1808-6934 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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