備瀬のフクギ並木

備瀬のフクギ並木

沖縄県本部町(もとぶちょう)、沖縄本島北部・本部半島の西端、海洋博公園北端のエメラルドビーチから北の備瀬崎に続く備瀬集落。集落中央にある公民館・備瀬構造改善センターの岬寄りの路地には備瀬のフクギ並木と呼ばれる素敵な並木道が続いています。フクギはオトギリソウ科の常緑高木で、葉が肉厚で成長が早く、丈夫なのが特徴

蔡温が屋敷林、並木道にフクギを配した!?

備瀬のフクギ並木

フクギは、フィリピン原産ですが、南蛮貿易時代に持ち込まれて以来、台風などの強風時に備える防潮や防火のため、家屋をぐるりと取り囲むように植えられてきました。
尚敬王(しょうけいおう)の治世(1713年~1751年)に三司官を務めた蔡温(さいおん)が、フクギの街路樹利用を積極的にすすめており、この備瀬地区も、碁盤の目状に整備された集落の形状、区画に沿って植えられたフクギ、そしてフクギの樹齢から考えて、蔡温によるものと推測できます(定期地割制への移行は、薩摩による検地があった1737年説が有力ですが、定かでありません)。

フクギ並木は、この備瀬地区のものが最大で、碁盤の目のように区画された備瀬の集落全体が、このフクギの林に守られているかのよう。
住民からは今も大切に扱われており、並木道は常時きれいに掃き清められています。
もっとも古いもので樹齢300年。
民家230戸ほどの集落が、およそ2万本というフクギの並木と屋敷林で囲まれ、メインとなる並木道は、入口の駐車場から備瀬崎の駐車場まで0.9kmにわたって続いています。

所要約20分で集落を一周できる「ふく木並木水牛車」(フクギ屋)もあるので、穏やかなフクギの並木道をのんびりと水牛車で楽しむこともできます。

ちなみに、琉球王国では、蔡温を中心に、17〜18世紀にかけて住宅や集落の造成、山林の管理などに風水が取り入れられています。
風水では「気」が散逸しないよう山地、村落、屋敷が屋敷林や地形に囲まれている状態を「抱護」といいますが、まさにフクギ屋敷林はその典型的な存在といえるのです。

備瀬のフクギ並木
名称 備瀬のフクギ並木/びせのふくぎなみき
所在地 沖縄県国頭郡本部町備瀬
関連HP 本部町観光協会公式ホームページ
ドライブで 沖縄自動車道許田ICから約28.9km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 本部町観光協会 TEL:0980-47-3641/FAX:0980-47-3412
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
備瀬崎

備瀬崎

沖縄県本部町(もとぶちょう)、本部半島の先端の岬が備瀬崎(びせざき)。備瀬のフクギ並木で知られる備瀬集落の北端に位置する岬です。眼前にミーウガン(新御願)と呼ばれる聖域となる小島が浮かぶ絶景の地です。透明度大の浜は備瀬崎ビーチとも呼ばれます

 

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