慶座絶壁(ギーザバンタ)

慶座絶壁(ギーザバンタ)

沖縄本島の南部、沖縄県八重瀬町(やえせちょう)の南端、平和祈念公園に続く海岸線が慶座絶壁(ギーザバンタ)の絶景。サザンリンクスゴルフクラブの南端部分に海岸へと下りる階段が設けられています。バンタは崖の意で、慶座(ぎーざ)地区の崖(琉球石灰岩の海食崖)ですが、地下ダムの余剰水が放水される「慶座の滝」も懸かっています。

本島南部にある穴場の絶景スポット

慶座絶壁(ギーザバンタ)

海岸線に続く慶座絶壁(ギーザバンタ)の断崖絶壁は沖縄戦の際に米軍からスーサイドクリフ(Suicide Cliff=自殺絶壁)と呼ばれたように、追い詰められた軍人や非戦闘員がこの崖から身を投げたという悲しい歴史を背負っています(摩文仁の洞窟で自決した第三十二軍司令部最後の電信も「生きて虜囚の辱めを受くることなく、悠久の大義に生くべし」で、傷病兵には青酸カリで毒殺するような状況に陥り、組織的な戦闘ができなくなっても、抵抗を続行させていました)。

慶座絶壁(ギーザバンタ)には、農業用水確保のために築かれた国営慶座地下ダムの余剰水が放水される「慶座の滝」(ぎーざのたき)もあり、地元・沖縄の人はこの滝を目当てにドライブに来ることも。

また琉球石灰岩丘陵部の崖上にある慶座井(ギーザガー)は、昔は農業用水として利用され、現在は地下ダム の水源となっている井戸。
一帯の土地は琉球王国の政策で、幕末に開拓された場所で、石灰岩台地(カルスト地形)で地下に水が浸透し、水利が悪いために井戸を開削したのです。

慶座井(ギーザガー)入口から海岸へと下りる道は険しく、滑落の危険もあるので、足回りはしっかりと。
海岸に下ると、お目当ての「慶座の滝」が海に直接流れ落ちていて、地元の人は「知床みたいな滝」と自慢しています。

慶座絶壁(ギーザバンタ)
名称 慶座絶壁(ギーザバンタ)/ぎーざばんた(ぎーざばんた)
所在地 沖縄県島尻郡八重瀬町安里
ドライブで 那覇空港から約19km
駐車場 10台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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