軽便与那原駅舎展示資料館

軽便与那原駅舎展示資料館

 沖縄県島尻郡与那原町にある、沖縄県軽便鉄道の与那原駅舎を復元した資料館が、軽便与那原駅舎展示資料館(けいべんよなばるえきしゃてんじしりょうかん)。与那原駅は、大正3年12月1日、蒸気機関車が牽引する沖縄県軽便鉄道(後に沖縄県鉄道)の与那原線(よなばるせん)・那覇〜与那原間(9.4km)の終着駅として開業した駅です。

当時の駅舎を同じ場所、同じ姿で復元

軽便与那原駅舎展示資料館

那覇〜与那原間の運賃は2等で18銭。
客車の後ろには貨車も連結され、旅客だけでなく物資の輸送にも活躍、沖縄県民からは「ケイビン」「ケービン」と呼ばれて、親しまれていました。

軽便とは軽便鉄道の略で、軌間762mm(2フィート6インチ)のナローゲージのこと。
現在国内にある営業路線としては、四日市あすなろう鉄道内部・八王子線、三岐鉄道北勢線、黒部峡谷鉄道の4線のみとなっています。

大正10年3月6日には、与那原駅〜那覇駅間に、ヨーロッパ歴訪帰りの皇太子・裕仁(後の昭和天皇)が港に上陸後、乗車したお召し列車も運転されています。
復元された駅舎は昭和6年に建てられたコンクリート製の駅舎で、沖縄戦の戦火で、戦後に残ったのは9本の柱だけという有様でした。

平成26年に駅舎が復元され、平成29年には国の登録記念物へ登録されています。

沖縄県軽便鉄道は、大正6年7月1日、海陸連絡線・那覇〜桟橋荷扱所間(1.0km/貨物線)、大正11年3月28日、嘉手納線・古波蔵(こはぐら)〜嘉手納間(22.4km)、さらに大正12年7月11日、糸満線・国場(こくば)〜糸満間(15.0km)が開業しましたが、沖縄戦で壊滅的な打撃を受け、戦後、占領したアメリカ軍は復興しなかったため、全線が廃止となっています。

軽便与那原駅舎展示資料館
9本の柱のみ現存
軽便与那原駅舎展示資料館
名称 軽便与那原駅舎展示資料館/けいべんよなばるえきしゃてんじしりょうかん
所在地 沖縄県島尻郡与那原町与那原3148-1
関連HP 軽便与那原駅舎展示資料館
ドライブで 那覇空港から約12km
駐車場 4台/無料
問い合わせ 軽便与那原駅舎展示資料館 TEL:098-835-8888
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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