総持寺

総持寺

大阪府茨木市にある総持寺は、仁和2年(886年)、中納言・藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が創建したと伝えられる古刹で西国三十三所22番札所。一条、後一条、白河、鳥羽天皇の勅願寺として栄えましたが元亀2年(1571年)、織田信長の焼き討ちにより焼失。現存する本堂は、慶長8年(1603年)、豊臣秀頼の命で、片桐且元が再建。

ボケ封じ観音の普悲観音も安置

総持寺

千手観音を本尊とし、薬師如来、不動明王などを祀り、またボケ封じ近畿十楽観音霊場の第六番札所として「普悲観音堂」に普悲観音が安置されています。

四条流庖丁式の創始者で、包丁道の祖として崇められた藤原山蔭(京都の吉田神社も創建しています)にちなんで、毎年4月18日には『山蔭流包丁式』が行なわれ、見事な包丁さばきで魚の活け造りが奉納されます。

宴席で客の前で料理を見せたことが始まりといい、今の包丁式は室町時代から伝わるスタイル。
料理の上達を祈願するため、全国の料理人たちも集結します。
台所に祀る御符(厨房お守り)も授与してくれるほか、境内には使えなくなった包丁を奉納する包丁塚もあります。

総持寺
本堂内陣

西国三十三所霊場間の距離・時間

21番・穴太寺(京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46) — (28km/50分) — 22番・総持寺(大阪府茨木市総持寺1-6-1) — (14km/40分) — 23番・勝尾寺(大阪府箕面市勝尾寺)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です

総持寺
名称総持寺/そうじじ
所在地大阪府茨木市総持寺1-6-1
関連HP総持寺公式ホームページ
電車・バスで阪急京都線総持寺駅から徒歩5分
ドライブで名神高速道路茨木ICから約2.8km
駐車場20台/有料
問い合わせ総持寺 TEL:072-622-3209
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
総持寺『山蔭流包丁式』

総持寺『山蔭流包丁式』|茨木市

毎年4月18日12:00〜、大阪府茨木市の総持寺で『山蔭流包丁式』(やまかげりゅうほうちょうしき)が行なわれます。包丁式は古来宴席で当主が来賓を前に料理して見せたことに由来し、室町時代から続けられていると伝えられます。総持寺を開いた藤原山蔭

穴太寺

穴太寺

慶雲2年(705年)、大伴古磨(おおとものこまろ)によって創立されたと伝わる古刹が京都府亀岡市の穴太寺(あなおじ)で、菅原道真も太宰府に流される折に立ち寄っています。西国巡礼を復活させた花山(かざん)法皇(在位984〜986年)が再興、室町

吉田神社

吉田神社

京都市左京区吉田神楽岡町の吉田山に鎮座する古社、吉田神社。貞観元年(859年)、藤原山蔭が一門の氏神として、奈良の春日大社から四座の神々を勧請して創建し、平安京における藤原氏の氏神として尊崇されました。室町末期に吉田兼倶が吉田神道(唯一神道

勝尾寺

727(神亀4)年、双子の善仲(ぜんちゅう)と善算(ぜんさん)両上人が草庵を構えたのが創始と伝わる箕面(みのお)の古刹で西国三十三所第23番札所が勝尾寺(かつおうじ/真言宗の寺)。775(宝亀6)年、彌勒寺と号して開山。平安時代以降、山岳信

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